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凄婉
「凄婉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
凄婉の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ここにいたれば、もはやただわがむっつり右門の、名刀|村正《むらまさ》のごとき
凄婉《せいえん》なる切れ味を待つばかりです。やや青みがかった白皙《はくせき》の面....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
父の居どころ、お槍のありかを知りたくば、ともども、あの世へおいでなさりませ……」
凄婉《せいえん》な笑《え》みを見せると、岩路はほどたたぬまに黒血を吐きながら、父....
「旧主人」より 著者:島崎藤村
もしのみや 日に焼けた醜《まず》い顔の女では有りましたが、調子の女らしい、節の
凄婉《あわれ》な、
凄婉なというよりは悲傷《いたま》しい、それを清《すず》しい哀《....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ズバリと叫んで、今こそまことに冴え冴えと冴えやかに冴えまさったあの眉間|傷に、
凄婉な笑みを泛べつつ、ずいと前なるひとりにつめよろうとした刹那! ばたばたと慌た....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
見ることはできなかった。庸三はもちろん他の男にも同じ表情をしあるいはもっと哀切|
凄婉な眉目を見せるであろう瞬間を、しばしば想像したものだったが、昨夜のように気分....