凍原[語句情報] »
凍原
「凍原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
凍原の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
といったようなものが感じられる。二万一千尺のヒマラヤ越えだとか、孤独無援の百日の
凍原の旅だとか、異教徒と見れば、八ツ斬りにして野犬に食わしてしまう狂人じみたラマ....
「子どもの世界」より 著者:村山俊太郎
っていたように日本の子どもも、そうした桎梏の環境のなかで揉まれながら冷たくかたい
凍原のなかで春を待っていたのである。 前途は暗く、胸の塞がる時、幾度となく私は....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
でもあればいい。だが彼の照尺ゼロの凝視のなかに見出されるものは、彼がいみじくも「
凍原とエスキモー」と名づけたところの、いわゆる八〇年代のロシア生活の泥沼だった。....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
いかなる「御本尊」をも、裸で突き出すのだ。そのうちの一つとして、精神の枯れ果てた
凍原に吹きすさぶ残酷な北風の寒さに耐えたものはなかった。 *107 「....