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「几案〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

几案の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青蛙神」より 著者:田中貢太郎
。十娘はすぐに出て往ったが、翌日になって崑の家は母屋から火が出て幾棟かに延焼し、几案牀榻、何もかも灰になってしまった。崑は怒って蛙神の祠へ往って言った。 「女を....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
カビネの一人撮しの軍服なるは乃舅片岡中将なり。主人が年若く粗豪なるに似もやらず、几案整然として、すみずみにいたるまで一点の塵を留めず、あまつさえ古銅|瓶に早咲き....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
どの一、二国が氏の意見を諮詢したのみに止《とど》まって、法典立案の事に至っては、几案寂然《きあんせきぜん》、遂に一紙の聘托《へいたく》をも得ずして、その生涯を終....
三国志」より 著者:吉川英治
い、 「曹操の首を断つ前に、まずわが迷妄から、かくのごとく斬るっ!」 と、前の几案を、一揮に、両断して見せた。 そしてその剣を、高々と片手にふりあげ、 「今....