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処
「処〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
処の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「影」より 著者:芥川竜之介
ざるは、再三御忠告……貴下が今日《こんにち》に至るまで、何等|断乎《だんこ》たる
処置に出でられざるは……されば夫人は旧日の情夫と共に、日夜……日本人にして且|珈....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
う》をはるばると広島の城下まで上って行った。が、そこに滞在して、敵《かたき》の在
処《ありか》を探《さぐ》る内に、家中の侍《さむらい》の家へ出入《でいり》する女の....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
ではない。見物はたいてい火のかかるのを、今か今かと待っていたのである。役人はまた
処刑《しょけい》の手間どるのに、すっかり退屈し切っていたから、話をする勇気も出な....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
思い返せば、当時の苦衷が再び心の中によみ返って来る。――しかし、もうすべては行く
処へ行きついた。
もし、まだ片のつかないものがあるとすれば、それは一党四十七人....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
うだい》を可成《かなり》詳細に説明した。慎太郎には薄い博士の眉《まゆ》が、戸沢の
処方《しょほう》を聞いた時、かすかに動いたのが気がかりだった。
しかしその話が....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
らを歩きながら、口早に基督《キリスト》の生涯を話した。衆徳《しゅうとく》備り給う
処女《おとめ》マリヤに御受胎《ごじゅたい》を告げに来た天使のことを、厩《うまや》....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
或木曜日の晩、漱石先生の
処へ遊びに行っていたら、何かの拍子に赤木桁平が頻に蛇笏を褒めはじめた。当時の僕は....
「格さんと食慾」より 著者:芥川竜之介
はならない人である。これは時には宇野浩二に怪物の看を与えるかも知れない。しかし其
処に独特のシャルム――たとえば精神的カメレオンに対するシャルムの存することも事実....
「墓」より 著者:秋田滋
わたくしが申しあげることは、これだけであります。なにとぞ、ご存分にわたくしをご
処刑願います」 異様な沈黙が法廷を重くるしく圧しつけているらしく、満廷、水をう....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
よき返答と思いて答えたり。巡査は予の面を一種の眼光をもって打眺め、「そも御身は何
処の者にて姓名は何と言わるる」と言い言いなお身体容貌を眺め下したり。「何のために....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
の記事を残した。これを見ると、デビーの友人の事から、旅行中の研究もわかり、これに
処々の風景や見聞録を混じているので、非常に面白い。 ファラデーはロンドンに育っ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
が、ちょっと鞭をふりあげただけでもびくびくすれば、大目に見すごしてやった。だが、
処罰が二人前になって十分にふりかかるのは、生意気な、頑丈な、片意地な、尻の大きい....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
で一つ一つの小天地をつくっている。しかし、試みに旅に出てみよ。雑多な民族が、到る
処にうごめいているのを見よ。しからば人は、人間のごときものは、もはや、とるに足ら....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
野久作ってのが、頻りに探偵小説の様なもの――事実探偵小説の様なものであって、そん
処そこらにある様な、単なる探偵小説とは、およそその類をことにしているのである。久....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
は、伊作の最初に見付けた時は、赤児はよく眠っていたということでした。 「一体|何
処の子供だべいな? いい顔つきっこをしてるのにな!」 多助は赤児の顔を見て、 ....