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「凭る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

凭るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:島崎藤村
で、可傷られるうちに、今では最早|真実に弱い人です。吾儕は長い間掛って、兄弟に倚凭ることを教えたようなものじゃ有りませんか……名倉の阿爺なぞに言わせると、吾儕が....
愛卿伝」より 著者:田中貢太郎
わくは青鸞一隻を借りて騎らんことを 曲々たる欄干正々たる屏 六|銖衣薄くして来り凭るに懶し 夜更けて風露涼しきこと如許ぞ 身は在り瑶台の第一層に 愛卿の詩を見....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
廊に退場。 公子、真中に、すっくと立ち、静かに剣を納めて、右手なる白珊瑚の椅子に凭る。騎士五人廻廊まで登場。 騎士一同 (槍を伏せて、裾り、同音に呼ぶ)若様。 ....
錦染滝白糸」より 著者:泉鏡花
まま引立つるがごとくにして座敷に来り、手を離し、※とすわり、一あしよろめいて柱に凭る白糸と顔を見合せ、思わずともに、はらはらと泣く。撫子、襖際に出で、ばったり通....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
これを聞いて、かねて、知っていたせいであろう。おかしな事には、いま私たちが寄凭るばかりにしている、この欄干が、まわりにぐるりと板敷を取って、階子壇を長方形の....
露肆」より 著者:泉鏡花
て、 「何て、寒いでしょう。おお寒い。」 と金切声を出して、ぐたりと左の肩へ寄凭る、……体の重量が、他愛ない、暖簾の相撲で、ふわりと外れて、ぐたりと膝の崩れる....