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「凶相〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

凶相の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
稲生播磨守」より 著者:林不忘
うかな。可も不可もなし。おつぎは――金道の二代目あたりと観ますが、これはいささか凶相を帯びております。お差料には御遠慮あったほうが、お身のおため――。 そのた....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
、沖の方がひどく鳴りだした。これはただごとではない、また兵乱の前兆か、饑饉疫癘の凶相かと、人人が不思議がっていると、午の刻になって俄かに大地震となり、海嘯が起っ....
貞操問答」より 著者:菊池寛
手ずさみだと思うと、銀座行きがひどく後悔されて来て、何かしら自分と新子との愛情に凶相が萌したような気がした。 彼は、黙々として卓子の前に坐った。と、手元に彼の....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
遠もまた、酒溺放逸、何か、自暴と悶々の影が濃い。また、袈裟の良人、渡は、人の忌む凶相の名馬を飼って、仁和寺の行幸競馬に一瞬の功を夢み、ひとり則清は、沈吟黙想、交....