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出入口
「出入口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出入口の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
ようとするが、辷る。――がさがさと遣っていると、目の下の枝折戸から――こんな処に
出入口があったかと思う――葎戸の扉を明けて、円々と肥った、でっぷり漢が仰向いて出....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
いてアスファルトを塗り、これを何回かくりかえし、地中に埋めたもの。階段、二ヵ所の
出入口、ハシゴ、床および腰掛け、換気孔などのととのったもので、今となっては得がた....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ようなものが、ぴったりとこっちのロケットの横腹に吸いついた。それは、わが司令艇の
出入口の扉のあるところだった。 その扉が、どんどんと、外からたたかれた。そこに....
「火星探険」より 著者:海野十三
けは、本物の建物は、地中深いところにあって、外からは見えなかった。ただその建物の
出入口にあたるところが小さい塔になっていた。 塔とはいうものの、たった三階しか....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
帽をかぶり、すっかり身じたくをしてから、とうとう艇の外に出た。 艇から外へ出る
出入口は、このカモシカ号の胴のまん中あたり、それは小さい気密室が三つ、つづいてい....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
。いやに真四角な部屋だ。正六面体の部屋だ。中の調度は、小さな客間といった感じで、
出入口のついている壁を除く他の三方の壁には長椅子が押しつけてあり前に細長い卓子が....
「怪塔王」より 著者:海野十三
いわなければならないことは、いま君に土壌とはどんなものかと説明している間に、この
出入口をふさいでいる土壌の謎をとくことができたよ」 帆村探偵が、この不思議な土....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
い物音。 川上機関大尉がやられたのか? いや、彼は飛鳥のように身をかわして、
出入口にすりよると、警備隊と入れかわって、さっと外にとびだした。 甲板は冷たい....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
いで、茶道具を揃えて銀瓶を掛けた。そこが水屋のように出来ていて、それから大廊下へ
出入口に立てたのが件の金屏風。すなわち玄宗と楊貴妃で、銀瓶は可いけれども。……次....
「転機」より 著者:伊藤野枝
にいって見たが何の応えもない。住居といっても、傍の物置きと何の変りもない。正面の
出入口と並んで、同じ向きに雨戸が二三枚しまるようになった処が開いている。他は三方....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
ええ、廻りくどい! 私ですよ。」 と激した状で、衝と行燈を離れて、横ざまに幕の
出入口に寄った。流るるような舞台の姿は、斜めに電光に颯と送られた。…… 「分って....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
五匹だ。放れ馬だよッ。」 跫音が、ばたばたばた、そんなにも居たかと思う。表通の
出入口へ、どっと潮のように馳り退いて、居まわりがひっそりする、と、秋空が晴れて、....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
っと根こそぎに室を離れた。……扉を後ざまに突放せば、ここが当|館の関門、来診者の
出入口で、建附に気を注けてあるそうで、刎返って、ズーンと閉る。 と突出された体....
「取舵」より 著者:泉鏡花
のために、船体はやや傾斜を来して、吃水は著しく深くなりぬ。 俵はほとんど船室の
出入口をも密封したれば、さらぬだに鬱燠たる室内は、空気の流通を礙げられて、窖廩は....
「わが母を語る」より 著者:上村松園
家流の字でかいてあります。正月の松の内など、店も表戸をしめて休みますが、その頃は
出入口の戸障子に、酒屋なら「酒」お茶屋なら「茶」と大文字でかいてあったものですが....