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「出嫌い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出嫌いの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
こころ」より 著者:夏目漱石
私は先生自身の口から、いつでも大抵《たいてい》宅にいるという事を聞いた。むしろ外出嫌いだという事も聞いた。二度来て二度とも会えなかった私は、その言葉を思い出して....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
とであった。 「ちゃんはこの頃どっかへ行ったことがあるかえ」 「いいえ。もとから出嫌いの人でしたが、この頃はちっとも外へ出ないで、内にばかり坐っていました。そう....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
観るのも厭だ、物見遊山は嫌いだ、外へ出るのは厭だと神妙らしく云ってたのは、本当に出嫌いのではなくって、実はお尋ねものゝ日向見お瀧と云う奴で、真実|温順しいのでは....
障子の落書」より 著者:寺田寅彦
うと思う。妹は平一が日曜でも家に籠って読書しているのを見て、兄さんはどうしてそう出嫌いだろう、子供だってあるではなし、姉さんにも時々は外の空気を吸わせて上げるが....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
居し、畑の世話をして、勉強して暮そうと、そのたのしみはつくせません。 わたしは出嫌いな性分なのね、それは御想像以上だと思います、ですから、必要がすぎると忽ちじ....
博物誌」より 著者:岸田国士
い誰の腹から転がり出たのだ、この腹痛は? L'Escargot 風邪の季節には出嫌いで、例の麒麟のような頸をひっこめたまま、蝸牛は、つまった鼻のようにぐつぐつ....
深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
まで懸け違って一度も出逢ったことはなかったのである。 そういう訳であるから、外出嫌いの先生が今夜のような晩に桐沢氏を訪問したのも、別に怪しむにも足らないのであ....