出張る[語句情報] » 出張る

「出張る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出張るの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
挙げてしまいましょうか」 「熊谷の旦那からもお指図があったのだ。女ひとりに大勢が出張るほどの事もあるめえが、もし仕損じて高飛びでもされると、旦那のお目玉だ。おれ....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
にも境内には墓所を置きませんで、近所の山へ葬りまして、回向の時は坊さんが其の山へ出張る事ですから、長二も福泉寺の和尚に面会して多分の布施を納め、先祖の過去帳を調....
堺事件」より 著者:森鴎外
見をする。午後に重詰の菓子で茶を出す。果物が折々出る。便用には徒士二三人が縁側に出張る。手水の柄杓は徒士が取る。夜は不寝番が附く。挨拶に来るものは縁板に頭を附け....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
散らしてくだされ。これは非常に大切なことだ」 「かしこまりましてござります。毎晩出張ることに致しましょう」 葉之助は意気込んで引受けた。 二....
陳情書」より 著者:西尾正
、――浅草の寿座の楽屋裏に身を潜める事に致しました。即ち、偶には妻の方から誘いに出張る事もあろうと推察し、逢曳の現行犯を捉える可く企らんだ訳であります。其の月の....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
したものだ。……うむしめた! 明日は非番だ! 今日はこのまま家へ帰り明日は朝から出張ることにしよう」 で、充分の未練を残し彼が邸へ帰り着いたのはその日もとっぷ....
」より 著者:岡本綺堂
鷲がいよいよその巣を離れて遠征をこころみる十月の頃になると、古参の腕利きが初めて出張るのである。 弥太郎も用意して出張の日を待っているのであった。 ....
真鬼偽鬼」より 著者:岡本綺堂
ある。 秋山はだまって聴いていた。 あくる朝、奥野は藤次郎をつれて再び柳島へ出張ると、さらに新しい事実が発見された。お園の死骸が柳島橋の下に浮かんでいたので....