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「出掛け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出掛けの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
ひとっぷろ》入《はい》ったところが、暑くて寝られんから、ぶらぶら納涼《すずみ》に出掛けて、ここで月を観《み》ていたうちに、いい心地《こころもち》になって睡《ね》....
婦系図」より 著者:泉鏡花
う心得ていたのに。 十七 「どうもこうも無いさ。母様と二人で参観に出掛けたんだ。教頭は僕と同窓だからね。先にから来て見い、来て見い、と云うけれど、....
海異記」より 著者:泉鏡花
、姉さんもそうやって働いてるだ。 なあ姉さん、己が嫁さんだって何だぜ、己が漁に出掛けたあとじゃ、やっぱり、張ものをしてくんねえじゃ己|厭だぜ。」 「ああ、しま....
絵本の春」より 著者:泉鏡花
その癖、妙な事は、いま頃の日の暮方は、その名所の山へ、絡繹として、花見、遊山に出掛けるのが、この前通りの、優しい大川の小橋を渡って、ぞろぞろと帰って来る、男は....
貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
「そんな重いもの持運ぶまでもありませんわ。ぽう、ぽっぽ――あの三人は町へ遊びに出掛ける処なんです。少しばかり誘をかけますとね、ぽう、ぽっぽ――お社|近まで参り....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
帳場から背後向きに、日和下駄を探って下り、がたりびしりと手当り強く、そこへ広蓋を出掛ける。ははあ、夫婦二人のこの店、気の毒千万、御亭が出前持を兼ねると見えたり。....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
から、夜の山の暗い事思うべしで。……その癖、可笑いのは、私たちは月を見ると言って出掛けたのである。 別に迷惑を掛けるような筋ではないから、本名で言っても差支え....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
伝いながら――そう、すなわち前に言った、浜町の鳥料理の頃、鴾氏に誘われて四五|度出掛けた。お妻が、わが信也氏を知ったというはそこなのである。が、とりなりも右の通....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
たんです、風がありますからですが。この雪と来て、あなたは不断お弱いし……きっとお出掛けなさりはしないだろう、と一人で極めて、その袴も除けてさ、まあ。ご丁寧に、そ....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
あったのが、灯が消え、犬が吠え、こうまた寒い風を、欠伸で吸うようになっても、まだ出掛けそうな様子も見えぬので。 「いかがでございます、お酌をいたしましょうか。」....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
狩り等の遊びでございました。何れも手に手に弓矢を携え、馬に跨って、大へんな騒ぎで出掛けたものでございます。父は武人ではないのですが、それでも山狩りが何よりの道楽....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
。 姉娘に養子が出来て、養子の魂を見取ってからは、いきぬきに、時々伊豆の湯治に出掛けた。――この温泉旅館の井菊屋と云うのが定宿で、十幾年来、馴染も深く、ほとん....
寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
した。曲馬の馬で非常にいいのを沢山外国から連れて来たもので、私などは毎日のように出掛けて、それを見せてもらいました。この連中に、英国生れの力持がいて、一人で大砲....
一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
るんだからなあ。初めの間は腹のへって来るのが楽みで、一日に五回ずつ食ってやった。出掛けて行って食って来て、煙草でも喫んでるとまた直ぐ食いたくなるんだ。 A 飯の....
活人形」より 著者:泉鏡花
すが、その風説を聞いて、一番妖物退治をしてやろうというので、小雨の降る夜二人連で出掛けました。草ぼうぼうと茂った庭へ入り込んで、がさがさ騒いだと思し召せ。ずどん....