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出生
「出生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
1
天主教徒《てんしゅきょうと》の古暦《ふるごよみ》の一枚、その上に見えるのはこう云う文字である。――
御
出生来《ごしゅっしょうらい》千六百三十四年。せばすちあん記し奉る。
二月....
「富士」より 著者:岡本かの子
ほどのこどもができた。 風の便りに聞けば、山の眷属の西国の諸山にも急にこどもの
出生の数を増したという。 老いたるは、いのちを自然に還して、その肥田から若きも....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
えのこと、すべて拙者がうけたまわる。して、こなたの母御は当年何歳で、なんの年の御
出生でござるかな」 「母は六十で、戌年の生まれでございます」と、半七は答えた。 ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
り、また罹りやすい病もきまり、生死も定まるのである。このいろいろな混合の仕方は、
出生の瞬間における諸星の位置によってその子供の上に印銘されるもので、一生の間変え....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
し路加伝も亦他の福音書同様著るしく奇蹟的であって又来世的であるのである、イエスの
出生に関する記事は措いて問わずとして、天使がマリヤに伝えし 彼(イエス)はヤコブ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
、母の姙娠が確定するまで結婚届が出せなかったのだそうだ。そしてそれと順送りに僕の
出生届も遅れたのだそうだ。 が、父はまたすぐに近衛に帰った。 そして僕が五つ....
「河明り」より 著者:岡本かの子
しんでいた子供が女であることやら、木下の生みの母との争奪戦最中の関係からか、娘の
出生をあまり悦びもせず、やはり愛は男の子の木下に牽れていた。木下の母親は、「自分....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
らないので、彼はいよいよ失望した。 元来、彼は沼津の生まれではなかった――その
出生地をわたしは聞き洩らした――せめては故郷の菩提寺に被害者の石碑を建立して、自....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
不思議がるのみのことで、いっこう突込んだ調査をした者がなかったのだが、偶然四人の
出生地から身分まで調べ上げた好事家を、僕は合衆国で発見したのだ。恐らくこれが、あ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
とのみで、いちいちあらためて紹介するまでもあるまいと思われるので、単にその時代と
出生地のみを記録するにとどめて置いた。 昭和四年初夏 訳者 目次 貸家 リットン....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ります。 尚お面白いのは、T女の父が、海軍将校であった為めに、はしなくも彼女の
出生地がその守護霊と関係深き三浦半島の一|角、横須賀であったことであります。更に....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
親類の者なり。少しお尋ね申したき事ありと、先づ日記の手帳を膝元に置き、初代多助の
出生の跡は依然として在りやなど、さま/″\深く問ひけるに、その老人いぶかしく思ひ....
「池袋の怪」より 著者:岡本綺堂
守の随筆「耳袋」の中にも「池尻村とて東武の南、池上本門寺より程近き一村あり、彼村
出生の女を召仕えば果して妖怪などありしと申し伝えたり、実否を知らず」と記してある....
「迷信解」より 著者:井上円了
である。あるいは政略、方便より妖怪を作ることも起こる。例えば、英雄もしくは高僧の
出生には、必ず霊夢の感応等ありと伝うるがごときはその一例である。また、利欲心より....
「春の修善寺」より 著者:岡本綺堂
判らないので、彼はいよいよ失望した。 元来、彼は沼津の生れではなかった――その
出生地をわたしは聞き洩らした――せめては故郷の菩提寺に被害者の石碑を建立して、自....