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出発
「出発〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出発の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
作的動機に、反動的なものが加わるという意味である。そうしてそういう不純な動機から
出発する結果、しばしば畸形な芸術を創造する惧《おそ》れがあるという意味である。時....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
洋人の書いた支那の本なぞには、どうせ碌《ろく》な物はないでしょう。それより小説は
出発|前《まえ》に、きっと書いて貰えるでしょうね。
小説家 (急に悄気《しょげ》....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
ほうだい》を奪取するために、九十三高地《くじゅうさんこうち》の北麓《ほくろく》を
出発した。
路《みち》は山陰《やまかげ》に沿うていたから、隊形も今日は特別に、....
「或る女」より 著者:有島武郎
をくずして立て替えを取る気づかいのないのを承知していた。
六
葉子が米国に
出発する九月二十五日はあすに迫った。二百二十日の荒れそこねたその年の天気は、いつ....
「或る女」より 著者:有島武郎
かないんですか、倉地さんの前でそれをはっきり僕に聞かせてください。何事もそこから
出発して行かなければこの話は畢寛《ひっきょう》まわりばかり回る事になりますから。....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
」誌上で一とおり申し出ておいたから、ここには再言しない。なにしろ私は私の実情から
出発する。私がもし第一の芸術家にでもなりきりうる時節が来たならば、この縷説《るせ....
「星座」より 著者:有島武郎
したのを感じた時、心臓へのある力の注入を自覚せずにはいられなかった。生涯の進路の
出発点が始めて定まったと思えた。彼の周囲が彼を見なおしたのは、彼が彼の周囲を見な....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
することから始めねばならない。 若し私のこの貧しい感想を読む人があった時、この
出発点を首肯することが出来ないならば、私はその人に更にいい進むべき何物をも持ち得....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、この方面に関する吾人の観照が、野蛮な自然民の当初の幼稚なまとまらない考え方から
出発して現代の大規模な思想の殿堂に到達するまでに経由してきた道程について、多少の....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
なすってしまったのです、旦那さま。」 その日に、アウレリウスはローマへ帰るべく
出発した。道中も彼は深い考えに沈み、ほとんど物も言わずに、往来の人とか、船とか、....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ら筆を執るのであった。 『但し、本書に収録された通信は、全部がイムペレエタアから
出発し、そしてレクタアがその写字生をつとめたものである。他の場合、殊に通信の後期....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
た十字のメダルにキスしながら「どうかおかあさんにあわせて下さい。」と祈りました。
出発してから二十七日目、それは美しい五月の朝、汽船はアルゼンチンの首府ブエーノス....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
して伴うことになった。 一八一三年九月に旅行の話が定まり、十月十三日ロンドンを
出発し、同一五年三月二十三日に帰るまで、約一年半の間、フランス、イタリア、スイス....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
あります。お互いの愛する祖国日本は、昨年四月二十八日、独立国家として国際場裡に再
出発をしたのであります。現実に独立をした日本の姿を見れば、日米安全保障条約並びに....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
て訪問するというのは、毒茸が多くて食すべき大獲物に接し得ないことと、前述の意味に
出発点を置くところから狩るというような残忍な語を使用したくないので云う言葉である....