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「出航〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出航の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
申しておくほうが早手回しですわね」 と葉子は半分皮肉な半分まじめな態度で、横浜出航以来夫人から葉子が受けた暗々裡《あんあんり》の圧迫に尾鰭《おひれ》をつけて語....
恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
てみると、うれしや飛行機の音がしない。そこでサムを起こした。 「よし、今のうちに出航だ。しかしその前にヤシの実を十個ばかり拾《ひろ》って、艇内にはこんでおく必要....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
出てから、もう二|旬に近い日数が流れた。 清二の乗組んだ潜水艦|伊号一〇一が、出航命令をうけ、僚艦の一〇二及び一〇三と、直線隊形をとって、太平洋に乗出したのは....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
からある捕鯨港のサレムで勢揃いをし、五月十九日の朝乗船「発見」号には、前檣たかく出航旗がひるがえる。いよいよ、極北の神秘「冥路の国」へ。 ニュー・ファウンドラ....
断層顔」より 著者:海野十三
を知りたいと伯父にいった。 「碇も木田氏も共に船員仲間だったんだね。桝形探険隊の出航の話を聞くと、二人で謀議して密航を企てた。そして三日目に見つかってしまった。....
怪星ガン」より 著者:海野十三
ていろいろと意見をのべて、事件の奥に何者がかくれているかを探しだそうとした。 「出航のまえに、じゅうぶん調べたんだがなあ。まったくふしぎだ」 「密航者しらべをし....
恐竜島」より 著者:海野十三
におどろいた恐竜たちは、ラウダの必死の口笛でおさまった。帰国への出発は、探検船が出航するのとは大へんにちがって安全なものであった。 「もうふたたび訪れることはあ....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
るんだが、出発早々でどうにもしようがなかったのだ。それに、今だからいうが、本艇の出航が危く敵国スパイに嗅ぎつけられようとしたのさ。成層圏の手前から、高度二十キロ....
火薬船」より 著者:海野十三
ンに入港し、貨物を全部売りはらうか下すかして、そしてあらためて新しい貨物をつんで出航してもらいたいのだ」 「なんです、それは……」 竹見は、急にノルマンの言葉....
人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
海中の出来事 やかましい検査のあった後で、ようやく汽船ウラル丸は、ウラジオ港を出航した。 「ああ、お父さま。さよなら、さよなら」と、マリ子は舷側から、白いハン....
月世界探険記」より 著者:海野十三
の出る具合を直したりするという一番重大で面倒な役目をひきうけていたのだった。 「出航用意!」 艇長は伝声管を口にあてて叫んだ。 「出航用意よろし」 と猿田飛....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
ら、小蒸気の甲板にいる見送人と手をふり、ハンケチをふって、別れの挨拶をする。 「出航用意!」 艇長ダンの声が聞えた。 太刀川の席のすぐ向こうに、艇長室がある....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
行島内には、嚠喨たる喇叭が、隅から隅までひびきわたった。 渡洋作戦第九号による出航準備だ! いよいよ極東の戦雲は、一陣の疾風にうちのって、動きだしたのである....
西航日録」より 著者:井上円了
、人影もまれに、ただ電灯の連なっているのを見るだけである。一晩中船舶が入港しては出航してゆき、汽笛の音が旅客の眠りをさまたげるのである。) アデンよりポートサ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
りて、西洋の中等社会の実況を知るの便を得たるを喜ぶ。当夜十二時、メルボルン港より出航して、七千マイルの長途に上る。 十七日、曇り。タスマニア州の首府ホバートに....