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出身地
「出身地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出身地の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「石狩川」より 著者:本庄陸男
。従って兵部の大丞黒田清隆は、その歳費の捻出《ねんしゅつ》について、先ずおのれの
出身地たる鹿児島藩から十万石を召しあげること、並びに政府の上級官吏たる勅奏任官の....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
にわちょう》、住吉町、大坂町でとんで伊勢町など、みんな関西から出稼ぎ――遊女屋の
出身地だとばかりはいわれまいが――人の地名から来ている。長谷川町は大和からの名で....
「競漕」より 著者:久米正雄
疎隔されてしまい、今では二人はまるで外出行きの話しかしなくなってしまった。二人は
出身地方の土語を用いて妙な蟠りのある話を始めた。それも、 「今年はいつもよりお寒....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
いう廓《くるわ》が出来、住吉町《すみよしちょう》、浪花町《なにわちょう》などと、
出身地の地名をかたどった盛り場となり、その近くへ芝居小屋が建築されたそれが、いわ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
まい事もないので、オーストリアとトルコとの戦争に加わって、一と旗あげようになり、
出身地の名をとって、ルムフォード伯と呼ぶことになった。一時、病気の重かったときに....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
名山麓へは、狸が時々散歩に出てきて、失敗を演ずるのである。 四 分福茶釜の
出身地も、榛名山麓である。 上州館林在の茂林寺に、この分福茶釜が鎮座ましますの....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
修業をされ、中年に私の門下となった。朝雲君等と同じく手を取って教えた人ではない。
出身地は備後であったかと思います。 山田泰雲君は元|篆刻師の弟子であったが、芦....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
静養せしめ、彼は巴里郊外に新しい隠家を求めた。 まもなく彼はドーブレク代議士の
出身地から地方政客として名のある男を呼び寄せ、その男の手からドーブレクをある料理....
「芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
子の異なることは、注意しておかねばならぬところであろう。 オマール・カイヤムの
出身地コラッサンはペルシアの一地方である。この地方からは回教治下の暦算家が多く輩....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
ばならぬという強い責任感を持っていた。そこで新聞社の方では他の雑誌、少くともその
出身地である『ホトトギス』に時々稿を寄せる位の事は差支ない事としていたらしかった....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
が一人お薨れになるとその遺産の半分――半分というは表向きで実は半ば以上――は法王
出身地の血族の者が大抵貰うことにきまって居る。その後の金は諸大寺の僧侶及び新派の....
「澪標」より 著者:外村繁
いる。 周囲はどこでも見られる平凡な農村の風景であるが、いわゆる近江商人の主な
出身地で、村の中には白壁の塀を廻した大きな邸宅も少くない。木立の間から、白壁の格....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
収拾もつかない態で足立源五は、もいちど、もとのかたちに返った。 「あなたさまの御
出身地は?」 「相模愛甲郡毛利の出」 「そして、もとは北条家の」 「そうだ、守護....