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「出開帳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出開帳の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
かったと見えます。 文化九|申年の三月三日から渋谷の長谷寺に、京都の清水観音の出開帳がありました。今のお若い方々からお叱言が出るといけませんから、ちょっとおこ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
てて、大江戸の真中を大手を振って歩いている。 「下にいろ、下にいろ、東照権現様の出開帳《でかいちょう》だ、お開帳が拝みたければ、芝の三田の薩州屋敷へ来るがよい、....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
に列をひいて揃って梯子《はしご》乗りをする。それよりも大丸の年中行事は、諸国から出開帳《でがいちょう》の諸仏、諸神のお小休みだ。譬《いわ》ば嵯峨《さが》のお釈迦....
三枚続」より 著者:泉鏡花
髯を持込んだって気に向かなけりゃお断り申すんだぜ、憚んながらこの稲荷はな、寄席へ出開帳はしねえんだ、あばよ、一昨日来い、とフイと通過ぎたことがあるから、坊主が憎....
無宿人国記」より 著者:吉川英治
が、横に、なぐッて行く。 鹿沼の、博奕打、玉田屋の酉兵衛は、この一夏で、日光の出開帳から上げた寺銭の大部分を、今、連れてゆく、孫のようなお八重の身代金に、投げ....