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出雲
「出雲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出雲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
七年の間、はてしない漂泊《ひょうはく》を続けて来た。そうしてその七年目の夏、彼は
出雲《いずも》の簸《ひ》の川を遡《さかのぼ》って行く、一艘《いっそう》の独木舟《....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
さえ》は、都の加茂河原《かもがわら》の西、一条の北の辺《ほとり》に住ませられる、
出雲路《いずもじ》の道祖《さえ》の御娘《おんむすめ》じゃ。が、この神は父の神が、....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
い墓がある。杉の立木は昼を暗くする程に繁っている。「仮名手本忠臣蔵」の作者|竹田
出雲に斧九太夫という名を与えられて以来、ほとんど人非人のモデルであるように、あま....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
けたのでした。 それですから、きょうも伊助と二人連れで、ともかくも北の方角――
出雲崎の方角でございます――を指して尋ねて行きましたが、ゆうべの小僧らしい者の姿....
「古狢」より 著者:泉鏡花
いで、お恥かしいよ。――ここで言っては唐突で、ちと飛離れているけれど、松江だね、
出雲の。……茶町という旅館間近の市場で見たのは反対だっけ――今の……」 外套の....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
を演じたのも道理、その来客と申すのは、誰あろう、時の帝の珍の皇子、当時筑紫路から
出雲路にかけて御巡遊中の小碓命様なのでございました。御随行の人数は凡そ五六十|人....
「馬妖記」より 著者:岡本綺堂
、その宝物と記録とを見せてもらってゆく人もあったということである。わたしも先年、
出雲大社に参拝の帰路、津山の在に神原君の家を訪うて、その品々をみせて貰うことが出....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
ゅうは有るまいと、空頼みと云わば云え、希望に輝く旅立であった。 新井の宿より小
出雲坂、老ずの坂とも呼ぶのが何となく嬉しかった。名に三本木の駅路と聴いては連理の....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
うける以上、塩冶は安閑として都にはいられない。一刻も早くここを立ち退いて、本国の
出雲へ落ちてゆくよりほかはない。それから先きはめいめいの運次第で、どう成りゆくか....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
まあまあ、不思議な縁というのであろう。とても人間|業で行くのじゃない。その内に、
出雲でも見るに見かねて、ということになるだろう、と断念めながらも、医学士に向って....
「迷信解」より 著者:井上円了
身書』の注意のもとに、「迷信は地方によりて種々雑多にて、四国地方の犬神のごとき、
出雲地方の人狐のごとき、信濃地方のオサキのごときは、特にその著しきものなり」とあ....
「磯部の若葉」より 著者:岡本綺堂
墓がある。杉の立木は昼を暗くするほどに繁っている。『仮名手本忠臣蔵』の作者|竹田
出雲に斧九太夫という名を与えられて以来、殆ど人非人のモデルであるように洽く世間に....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
っておる。 椿岳の米三郎が淡島屋の養子となったは兄伊藤八兵衛の世話であった。「
出雲なる神や結びし淡島屋、伊勢八幡の恵み受けけり」という自祝の狂歌は縁組の径路を....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
フ作「犬」。 ○六月、歌舞伎座にて市川女寅が六代目門之助を襲名し、伊原青々園作「
出雲の阿国」を勤む。 ○九月、明治座にて先代左団次七回忌追善興行。同時に市川荒次....
「古事記」より 著者:太安万侶
神々が天のヤスの川の川原で會議をなされて、天下を平定し、タケミカヅチノヲの命が、
出雲の國のイザサの小濱で大國主の神に領土を讓るようにと談判されてから國内をしずか....