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刃音
「刃音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
刃音の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乞食学生」より 著者:太宰治
こうむりて したたる光 今いずこ 宴《うたげ》の歌も 消えうせつ
刃音《はおと》拍車《はくしゃ》の 音もなし ああ移り行く世の姿 あ....
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
、突然叫んで言った。 「国賊安藤対馬、斬奸じゃっ。覚悟せい!」 チャリンと言う
刃音が同時に伝わった。 刺客だ! 七八名らしい剣気である。 「来おったな」 ....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
き立っている。と、その一所が急湍のように、物すさまじく渦巻いたが、悲鳴と喚き声と
刃音とが、周囲の雑音を貫いて、ひときわ高く轟くや、バタバタと倒れる人の姿が見え、....
「魔像」より 著者:林不忘
の比企一隆斎、鏡丹波らが、一時に左右から斬りこんで、たちまち打《ちょう》ッ! の
刃音、発《はつ》! の気合い、混剣乱陣《こんけんらんじん》の場と化し去ったが、茨....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
入っていた。袈裟板のあたりから桑胴の下まで、丁々と、三打ち四打ち、血の出るような
刃音だった。武蔵は自分の骨へ鉈を加えられたような痛みを覚えた。
しかし、吉野は....