分れ道[語句情報] » 分れ道

「分れ道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

分れ道の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
楡の家」より 著者:堀辰雄
の私の気もちに妙にこたえてくるものがあった。 暫くの間、私たちはその村はずれの分れ道に、自分たちが無言でいることも忘れたように、うつけた様子で立ちつくしていた....
植物人間」より 著者:蘭郁二郎
ためポケットに捻込んで置いた地図を引張り出して見たのだが、どうしたことか、最初の分れ道の辺から二時間ぐらいの間に迷ったと思われるあたりをいくら探して見ても、一向....
奥の海」より 著者:久生十蘭
合へ引返した。 いわゆる、みちのくの海道と、一戸《いちのえ》へ抜ける一戸街道の分れ道で、べつに陸中久慈から沼宮内《ぬまくない》に通じる山中道というのがある。土....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
イヴなんかやめて、家へ帰ろうと言ったら、それでも、渋々、車をかえしたけど、国道の分れ道で中村に会ったら、ハンドルを切って、こんなところへ逃げこんで」 「君が、ハ....
肌色の月」より 著者:久生十蘭
わす危険をおかすより、気ままにブラブラと歩いて行くほうがよかった。 川奈へ行く分れ道の近く、急に空が曇って雨が降りだした。こんな雨は予想していなかったので、気....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
彫った墓が、旦那様がお逢いになったというあの笹目沢と赤名山との間の、栃の木の下の分れ道になってるところを、何でも十二、三町ばかり下っていった原っぱに、建ってるん....