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「分室〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

分室の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
党生活者」より 著者:小林多喜二
せわしく鼻をこすり、吃《ども》ったまゝカン/\に出て行った。――それで私たち第三分室は大声をあげた。事は小さかったが、そのためにオヤジの奴め他のものからビラを取....
芽生」より 著者:島崎藤村
小児科の入口も堅く閉っていた。内の方で当番らしい女の声がして、やがて戸が開いた。分室へ通う廊下のあたりは、亜鉛葺《トタンぶき》の屋根にそそぐ雨が寂しい思を与えた....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
間に浩子さんが一寸出かけた又そのルスにあれが来たので、浩子さんは、雑司ヶ谷のあの分室まで行ってとって来てくれて、白木屋の角で会ったらすぐわたしてくれました。 ....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
か》り、同氏の塾生として一家を借り受け、これをば梅清処塾《ばいせいしょじゅく》の分室と称しぬ。それより妾は俄《にわか》に世話女房気取りとなり、一人《いちにん》の....
国会図書館のこのごろ」より 著者:中井正一
ファイルに二十七箱、ずらりと並んで人々の利用に供しており、三宅坂の元参謀本部跡の分室の閲覧室の一つの偉観となっているのである。 考えてみれば、もはやかかる図書....