分布[語句情報] » 分布

「分布〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

分布の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
リリプチャン・ゴビー》を、北雲南|麗江《リーキャン》連嶺中の一小湖で発見し、動物分布学に一大疑問を叩きつけたのも彼。さらに、青い背縞《せじま》のある豺《ジャッカ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
けるのにギリシア語のカオス(Chaos)を用いるが、これは元来物質の至る所均等な分布を意味する。カントの宇宙開闢論もやはり、宇宙はその始め質点の完全に均等な渾沌....
人間灰」より 著者:海野十三
置の話がでたので周章てた。見廻すと、社長室の壁に、右足湖を含むこの辺一帯の購読者分布地図が貼ってあったので、彼は盗聴器一式を両手で抱えて壁際へ移動した。 (……....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
において厭勝の術があった。この「まじなう」という「まじ」という語は、世界において分布区域の甚だ広い語で、我国においてもラテンやゼンドと連なっているのがおもしろい....
運命」より 著者:幸田露伴
人力を耗すの憾ありて、士卒|困罷退屈の情あり。燕王の軍は塹塁を為らず、たゞ隊伍を分布し、陣を列して門と為す。故に将士は営に至れば、即ち休息するを得、暇あれば王|....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
用いておられる、博士によれば、シロシャクナゲは、本州中部の高山から、北海道にまで分布し、多数の標本を集めて見ると、葉裏全く無毛のものと、淡褐色の微毛の密生するも....
竹の木戸」より 著者:国木田独歩
る。 磯が火鉢の縁を忽々叩き初めるや布団がむくむく動いていたが、やがてお源が半分布団に巻纏って其処へ坐った。前が開て膝頭が少し出ていても合そうとも仕ない、見る....
水の女」より 著者:折口信夫
あろう。宗像神に事えるがゆえに、水沼氏を称したのもあるようである。この三女神は、分布の広い神であるが、性格の類似から異神の習合せられたのも多いのである。宇佐から....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
いつまでも気にかかる。それを鍵から脱して見たいのである。 第一は石蒜が人里近く分布しているという事。そこにふと気が附いた。気が附いて、いろいろ思い合せると、ど....
不在地主」より 著者:小林多喜二
らわにゃならん。」 初めて来たとき、小作を集めてそう云った。 S村――田の所有分布。 二百町歩――S村所有田 百五十町歩――大学所有田・「学田」 百二十....
「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
の地方には平安朝に至ってなお蝦夷が猖獗を極めたところのもの、いずれもかつては広く分布していたこれらの先住民族が、中央に近いところから漸次同化融合して日本民族の伍....
間人考」より 著者:喜田貞吉
れた事は、これを裏書きするものと言ってもよいのである。 駆使部の称は古い。その分布もまた広い。新撰姓氏録には杖部一家、丈部三家を録し、和名抄には、伊勢朝明郡、....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の幼稚なる工芸中別に一真理を包摂する点において、地理上の新探検について、動植物の分布について等その見聞せるところも尠なからざりしかば、帰朝以来、これら白面の観察....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
かもしれませんが、祈って自分に在る仏智を喚び起せば、おのずから自分と他人との間に分布する好意の平均はとれるわけです。 自分の生命とてあながち自分一個のものでは....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
業をも執り行ったような地方には、特にエタを置くの必要がなく、したがってその部落の分布も少いけれども、早く開けて人気が柔弱であり、盗賊その他警戒を要することの多か....