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分担
「分担〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分担の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
は決して性的任務の常道ではない。だから私が男女関係の或る狂いといったのは、男女が
分担すべき生殖現象の狂いを指すことになる。男女のその他の関係がいかに都合よく運ば....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
偏差は九〇〇万度である。この数値に太陽の質量を乗じた積が、上記の全偏差への太陽の
分担額である。しかし厳密に計算するためには太陽を二つの部分に分けて考えなければな....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
をも護りましょう――と。いいか。苦悩はどうせこの作業には附ものだ。俺も出来るだけ
分担してやるけれどお前自身決して逃れてはならないぞ。苦悩を突き詰めた先こそ疑いも....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
。採菊翁は多忙だということで、榎本|虎彦君と私とが更に翁の依頼をうけて二幕ずつを
分担して執筆することになった。筋は無論、翁から割当てられたもので、自分たち二人は....
「恐竜島」より 著者:海野十三
ぐらいのところで、お前とおれは交替しようというんだ。だからぜったいに仕事は公平に
分担するんだ。怒ることはないよ」 「ああ、そうか。とちゅうで、半分ぐらいのところ....
「火星探険」より 著者:海野十三
れの新部署につくことであった。新部署というのは、火星の上で生活をするための仕事の
分担だった。 河合は、マートン技師の下でエンジン係をやることになったし、ネッド....
「東京要塞」より 著者:海野十三
夜だか分らない。 五郎造は引率してきた五人の左官を呼びあつめると、今日の仕事の
分担をそれぞれ云い渡した。そしてすぐさま仕事にとりかかった。 帆村の仕事は、米....
「良人教育十四種」より 著者:岡本かの子
って上げるのも同様です。この際昔風な夫、妻、の観念を除き、同じ労力を分って家事を
分担する友、恋人同志であり同時に普通の夫婦以上、妻は夫に与える所の多い女性として....
「人造物語」より 著者:海野十三
市の貯水池で働いて、貯水池の水が、どの位になったかを、時間をきめて報告する役目を
分担しているそうだ。 それから、シカゴの下水会社で喞筒の番人をやっているのもあ....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
交代に操縦して行った。以前は家に鍵をかけ二三日留守にして汽車や徒歩で天幕や食料を
分担して勇ましく母娘の小旅行に出かけたのであった。 スルイヤの夫は工業学校出の....
「百喩経」より 著者:岡本かの子
を与えた。 五人で一人の女を雇った。山査子の咲く古い借家に。 五人は生活費を
分担して居た。従って女の給金も頭分けにして払った。それと関係なしに山査子の花は梅....
「瘤」より 著者:犬田卯
ういうことのほか、役場員自身がまた、社寺、土木、衛生、税務……などそれぞれ自分の
分担事務の名目において他村へ「調査」などに出かけ、旅費をせしめる。 ばかりでな....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
を一人に委託するのは、少しく不安に思っているらしい様子もみえるので、やはり三人が
分担して書くことにしたのである。 ところで、今日とは違って、その時代には盆と正....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
農から平野力三は山梨県、三宅正一は新潟県、川俣清音は秋田県というように、それぞれ
分担地区を割当てられ活躍したものである。これらの諸君が後年、故郷でもないそれらの....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
数個から数十個の家庭が団結して一部落をなし、お互いに才能に応じていろいろの仕事を
分担して専門的に行わせます。耕作の上手な人々は一団となって順番に全部落の家庭の耕....