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分明
「分明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分明の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
過程については極く最近にやっとその端緒を知ったばかりであるからこれに関してまだ十
分明確なことは分っていないが、しかしともかくも、なお一層高温度においては、参与物....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
館であることと、設計者が仏蘭西人らしいということは噂になっています。出来たのは多
分明治の初年か、またはもう二三年も前だろうと思われますが、そのころこの周辺は今よ....
「地獄街道」より 著者:海野十三
夜中の或る時刻に団員をその入口へ案内してくれる機関があるらしかったが、その様子は
分明でない。多分団員の服装か顔かに目印をつけて、その団員が通るところを家の中から....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
った教会の塔が浮かんで見える。月がようやく東の空にのぼりはじめたらしい。夜空は大
分明かるさを増した。 七月三十日 ◯昨夜は天竜川口で、敵米艦隊の艦砲射撃がかな....
「地球盗難」より 著者:海野十三
は、いま睡り薬が利いて、ぐうぐう眠っとりますだ。この調子だと、目が覚めるのは、多
分明日のお昼ごろになるだろうという話です」 「明日のお昼ごろ?」それでは、明日の....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
いよいよ近くなり、着陸まではまず持ちこたえられることが分かって乗組員たちの顔も大
分明るくなった。 ロケット宇宙艇新月号が、火星に着陸したのは、月世界をとびだし....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
いことだけれど」 帆村は、まだ誰を犯人とも見当をつけていないことが、この話から
分明となった。 「確かな証拠というやつは、もう相当集っているのかい」 「うん。僕....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
つきて、事こまやかに物語るであろう。さすれば、われ等が決してニセ物でないことは幾
分明白になると思う。事によると、汝はそれ丈の証明では不充分であるというかも知れぬ....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
が0であることだった。 そこで運算書の中のSを0として再び書き改める。これで大
分明るくなった。 いや、まだ安心するのは早い。前途にどんな難関が横たわっている....
「科学時潮」より 著者:海野十三
地下鉄道の開通 上野、浅草間の地下鉄道が出来た。入って見ると随
分明るくて温い。電車の車体は黄色に塗られ、架空線はないから随ってポールやパンタグ....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
治というものをいかに扱うべきか、それに対する私の答はすでに今まで述べてきた中に十
分明らかとなつているはずである。(四月九日)(『キネマ旬報』再建第三号・昭和二十一年六月一日)....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
しその後になって、段々とデビーの感情もなおり、また一方で、ウォーラストンの誤解も
分明になって、結局ただ一つの反対票した。 デビーの妬み深いのは、健康を損してか....
「山吹」より 著者:泉鏡花
土間に出づ)何もね、旦那に(お)の字には及ばないが、(苦笑して)親仁、先刻から大
分明けたではないか。……そう飲んじゃあ稼げまいがなあ。 人形使 へ、へ、もう今日....
「妖怪学」より 著者:井上円了
) 他の地方にありし夢 十種 諸方混同したるもの 四種 場所の不
分明なるもの 五種 場所に関係なきもの 八種 この表について考う....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
と偶然の間に存するもので、たとえば十分なる道理は見いだし得ざるも、その七、八分は
分明になって、残りの二、三分の道理が
分明ならざるときは、これを名づけて蓋然という....