分流[語句情報] » 分流

「分流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

分流の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ハーモ・サムバ・チョウ》」をさぐる飛行中に発見したからである。 揚子江上流の一分流の Zwagri《ツワグリ》 河が、「天母生上の雲湖」とバダジャッカの中間あ....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
物、垢は常に排泄するのです。 むす子の手紙二――(前略)……お母さんは余りに自分流のカテゴリーを信じようとしすぎるような気がします。だから苦しみ迷うだろうと思....
単独行」より 著者:加藤文太郎
をもう一時間早くすれば、ここで迷うことはなかったであろう。河原は随分広く川は一部分流れているだけであった。 徒歩は一度しただけで一カ所は丸木橋があった。やっと....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
とがあった。襖は破れて茶碗は半分、唐紙へ食い込んだ。その穴から襖の中へお茶漬が半分流れ込んであとの半分は畳の上へ散乱したものである。散乱したお茶漬というものは随....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
応接間のソファの上で寐ころびながら、彼の名前を呼びつづけたりした。それに、その時分流行していたコックリさんに、私の愛している人は誰ですか、とおうかがいをたてたら....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ある。近ごろ『ツァラツストラ』を読み返してみたが、あの難解な永劫回帰がどうやら自分流に領会されるように思われた。永劫回帰といえども、輪廻思想に基かねば建立されも....
火の扉」より 著者:岸田国士
行動は絶対に思い止まらせなければならぬと言い――もし彼女の力でだめなら、自分が自分流に情理をつくして説いてみる、と、進んでこの難役を買つて出た。 「では、もう上....
光は影を」より 著者:岸田国士
、これや、みんな、肉親の愛情の病的な現われだ。ハギの言うとおり、相手をあんまり自分流に愛し、自分流の愛情を相手に求めすぎるからなんだ」 「結局、愛し方が下手つて....
俳優倫理」より 著者:岸田国士
俳優の演技の一番原始的な部分です。その泣き真似をここに持って来る。その時には、自分流の泣き方以外に、いろいろな人の今までの泣き顔を頭に浮べる。いろいろな人のいろ....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
ものとなる。 この責任を超えて、演出家が俳優そのものの領域に踏みこみ、演技を自分流の型にはめ、いわば、演出家の主観と独断とによつて構成された舞台を作りあげるこ....
茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
うに思うて居る、近頃は食事の問題も頗る旺であって、家庭料理と云い食道楽と云い、随分流行を極めているらしいが、予は決してそれを悪いとは云わねど、此の如き事に熱心な....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
わず、私が見た事も交りました。」…… 「……この女神の信仰は、いつ頃か、北国に大分流布して、……越前の方はどうか知りませんが、加賀越中には、処々法華宗の寺に祭っ....
西航日録」より 著者:井上円了
たり。シンガポールよりここに至るまで、千八百海里余ありという。フーグリ河は恒河の分流なり。海湾よりさかのぼることおよそ百マイルにして、カルカッタ府に通ず。この運....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
学者だった。 自然や、神聖なる自然の種々の境界の事を、 誠実が無いではないが、自分流義に 物数奇らしい骨の折方をして、窮めようとしていた。 例の錬金術の免許|取....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
った。 以上述べた如く、エタと非人と普通人とは、それぞれ関係のあるもので、本支分流互いに網の目をすいた様に組み合っていて、とても簡単な系図ではあらわす事の出来....