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分立
「分立〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分立の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
も僕は誇張なしに先生が生きているような気がしてしかたがない)僕は、柩の前に一、二
分立っていた。それから、松根さんの合図通り、あとの人に代わって、書斎の外へ出た。....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
うぶ》の様な所も有る、窓も有る、窓には大きな鉄の棒を竪に幾本もはめて有る、昔は多
分立派な居室ででも有っただろうが今は全く牢屋も同様だ。窓の鉄の棒などの頑丈なこと....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
て、あたかもかねて言合せてあったもののようである。 すなわち扉を細目に、先ず七
分立の写真のごとく、顔から半身を突入れて中を覗いたのは河野英吉。白地に星模様の竪....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
子というものばかりで、ほんとうの獅子舞はほとんど跡を断った。明治二十年頃までは随
分立派な獅子舞いが来た。まず一行数人、笛を吹く者、太鼓を打つ者、鉦を叩く者、これ....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
の太さなら、犬の子はすぽんと納まる。……修善寺は竹が名物だろうか、そういえば、随
分立派なのがすくすくある。路ばたでも竹の子のずらりと明るく行列をした処を見掛ける....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
とで、床のないところに立っているような感じがして、身体がわなわなふるえた。 「随
分立派ね。」夫人は、新子にも会釈もせず、部屋の中を一わたり見廻した後、なすところ....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
門は人形を、ヒョイとばかりに突き出した。 「おやマァ大きな人形だねえ。そうして随
分立派じゃアないか。どれどれ妾に抱かせておくれよ」 「オッとよしよし抱くがいい」....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
足など出来ますものか」 しかし主水としては敵の情婦に、介抱なんどされること、一
分立たずと思われたので、無理にも立とうと云い張った。 と、お妻は嘲笑うように云....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
乱闘が、空地の中で行なわれたが、やがて集団的の乱闘が、ここに一組、そこに一組と、
分立的の乱闘と変った。と、一散に一人の武士が乱闘の場から走り出た。
乱闘....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
ける僕達の宿は西華徳路の万歳館というのだった。所謂日本人町にある日本人ホテルで随
分立派な建物でもありサービスもよかった。 此処の番頭さん野村徳太郎氏に案内され....
「思い出草」より 著者:岡本綺堂
る一文獅子というものばかりで、本当の獅子舞は殆ど跡を断った。明治二十年頃までは随
分立派な獅子舞が来た。先ず一行数人、笛を吹く者、太皷を打つ者、鉦を叩く者、これに....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
見ますと、本堂もあれば僧舎もあり、それからなにか石の塔のようなものも沢山あって随
分立派に見えて居る。チベットの高原地で石を集めて家を建てるということは非常に困難....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
うものとしての漢詩、漢詩と和歌との融合 十一 為家 十二 二条・京極・冷泉三家の
分立、持明院統と大覚寺統、
分立の意義、為世歌論の保守主義、為兼歌論の新鮮さ、『玉....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
民殆ど肉食をせぬものはありません。また皮を扱うものを以て賤しいとも致しません。随
分立派な身分の御方でも、皮革会社の社長になり、取締役になって、少しも疑わないので....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
北陸地方で、一念義を唱えた者もあった。 同じく源空の門下に出て、後の浄土宗から
分立し、源空最初の意気盛んな頃の説をどこまでも主張したのは、真宗の開祖善信聖人親....