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分遣
「分遣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分遣の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
出来ません、私どもは深川に居ります時にも随分|銭貰《ぜにもら》いは来ましたが、一
分遣れば大概帰りました、一分より余計《たんと》は上《あげ》る訳にゃア参りません、....
「渦巻ける烏の群」より 著者:黒島伝治
、雨垂れが、絶えず、快い音をたてて樋《とい》を流れる。 吉永の中隊は、イイシに
分遣されていた。丘の上の木造の建物を占領して、そこにいる。兵舎の樋から落ちた水は....
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
? このコンムーナへ徒党が押しよせたってことが伝わった時、四十露里あっちから赤軍
分遣隊がやって来て呉れた」 「えれエ小面倒な名前だよウ」 そう云ったのは五十九....
「四十八人目」より 著者:森田草平
。そんな奴らが何人いたって、まさかの時のお役に立つものでない。仇討は吾々だけで十
分遣ってみせるよ」と言った。 勘平もそれには異存がなかった。 とにかく、一時....
「氷河」より 著者:黒島伝治
る、兵士が足らなくて困っている、それに関する訓令を持って来た、と云った。一個大隊
分遣される、それゃ、内地へ帰る傷病者の知ったことじゃない。が、田口のなんか事あり....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の常備兵隊を置いてあるので、義務兵という者は一人もない。この雇い兵士は要所要所に
分遣されて居るので、ラサには僅かに一千人、それからシカチェに二千人、テンリーとい....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
はてんで考えてもいないと云う様子で、 「こんな処《とこ》でも、遣《つか》う人は随
分遣うわよ。まる一ト月居続けしたお客があったわ。」 「へえ。」とわたくしは驚き、....