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分院
「分院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分院の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
くと、丁度|羅馬《ローマ》旧教のコンミュニオンの儀式のある頃で、ノオトル・ダムの
分院の前あたりで寺参りの帰りらしい幾人《いくたり》かの娘にも行き逢った。清楚《せ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
その国民的教化組織の輪郭だけは大きい。中央に神仏合同の大教院があり、地方にはその
分院とも見るべき中教院、小教院、あるいは教導職を中心にする無数の教会と講社とがあ....
「黴」より 著者:徳田秋声
人には厭であった。 「とにかく院長が診るまで待とう。」 院長はその日は、千葉の
分院へ出張の日であった。 寝たまま便を取らせたり、痛い水銀|灌腸をとにかく聴き....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
だ……べべべべ、べい――」 四 ここに、第九師団|衛戍病院の白い
分院がある。――薬師寺、万松園、春日山などと共に、療養院は、山代の名勝に入ってい....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
さてマルタン・ヴェルガのスペインふうの厳重な規則に立ち戻ってみよう。
この
分院のベルナール・ベネディクト修道女らは、一年中少しの粗食しか取らず、四旬節およ....
「土から手が」より 著者:牧逸馬
じ医者であることも、妨げない訳だ。兎に角、桑港の医者で、聖マテオに住んでいるか、
分院のようなものでも持っているか、養生院を経営しているか、それとも、患者を紹介し....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
月、私は始めて隠岐島に渡ってみた。西郷の町に逗留していた際に、宿の近くの大社教の
分院に何か祝い事があって、島名物の村相撲が、大層な景気で村々から乗り込んできた。....