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切っ掛け
「切っ掛け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
切っ掛けの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
かった。尋常に八橋と向き合っていて、とても彼女に切り付けることはできない。何かの
切っ掛けを見付けて、ひと思いに切り付ける工夫をしなければならないと思った。八橋が....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
ところが、ひとり、庄屋の娘で、楓というのが、歌のたしなみがあって、返歌をしたのが
切っ掛けで、やがてねんごろめいて、今宵の氏神詣りにも、佐助は楓を連れ出していたの....
「大阪発見」より 著者:織田作之助
前で見ている女子衆を存分に笑わせた揚句、御亭主の頭をごつんと叩いたりして、それが
切っ掛けでまた喧嘩だ。十年もそれが続いたから、母屋の嫂もさすがに、こんなことでこ....
「怪獣」より 著者:岡本綺堂
妹もふだんから西山を可愛がっているので、傍へ寄って何か話しているうちに、どういう
切っ掛けで何を言い出したのか知りませんが、要するに西山がふたりの娘にむかって、突....
「道」より 著者:織田作之助
を被っていたのでその素質がかくされていたのに過ぎない、つまりはその殻を脱ぎ捨てる
切っ掛けを掴んだというだけの話、けれどその
切っ掛けを掴むということが一見容易そう....
「雪の夜」より 著者:織田作之助
が出前に出た留守には、客の前へ運んで行ったりした。やがて、照枝は流産した。それが
切っ掛けで腹膜になり、大学病院へ入院した。手術後ぶらぶらしているうちに、胸へ来た....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
していたとも言えるが、しかし、肩にのせた手をすぐはなしてしまい、ぐいと引き寄せる
切っ掛けを、ついに作れなかったというのは、インテリらしい気の弱さだろう。 切っ....
「俗臭」より 著者:織田作之助
な千恵造なればこそ、賀来子との腐れ縁が続けられたのかも知れぬ。 千恵造の出奔を
切っ掛けとして、児子家は以後多事多端であった。 その一つ。権右衛門が統制違反で....