切れ地[語句情報] » 切れ地

「切れ地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

切れ地の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
過古」より 著者:梶井基次郎
の部屋で座布団を干していた。その座布団は彼の幼時からの記憶につながれていた。同じ切れ地で夜具ができていたのだった。――日なたの匂いを立てながら縞目《しまめ》の古....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
。まゆをおとしたそれなる女が、その青々しいまゆげの下にこってりと見ひらかれている切れ地の長い目もとで、あきらかに媚《こび》を含んだ笑いを、ためらうこともなく、そ....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
間土中に埋没した後掘り出して、色も褪せボロボロになって原形を止めない着衣の一部の切れ地から、立派に元の状態が推測出来る科学の力は驚く外はない。而もその服装が小林....
登山の朝」より 著者:辻村伊助
で見当もつかない。 岩はくずれてカミソリのように鋭くなっている、ずいぶん丈夫な切れ地を選んだつもりだったが、ロンドンで仕立ておろしのズボンには方々に穴があいて....
衣服と婦人の生活」より 著者:宮本百合子
いる。アメリカの能率のよい生産行程では、一つの型紙でもって電気鋏で一度に数百枚の切れ地を切って電気ミシンで縫う。 特に裁縫ではいろいろ細工がある。衣料関係の労....
源氏物語」より 著者:紫式部
朝鮮人が献げた綾とか、緋金錦とかいう織物で、近代の物よりもすぐれた味わいを持った切れ地のそれぞれの使い場所を決めたりした。今度大弐のほうから来た綾や薄物は他へ分....