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「切掛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

切掛の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
姉川合戦」より 著者:菊池寛
べければ、明暁野村三田村へ陣替ありて一息つぎ、二十八日の晨朝に信長の本陣へ不意に切掛り、急に是を攻めれば敵は思ひよらずして周章すべし、味方は十分の勝利を得べきな....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
れます。龜藏が 「アッ」 と云って倒れたから、相助は驚いて逃出す所を、後ろから切掛るのを見て、お國は 「アレ人殺し」 と云いながら鉄砲を放り出して雑木山へ逃....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
、ばったり倒れると、柳田典藏は残念に思い、この乱暴人と自分の乱暴人を忘れ振冠って切掛ける。又市は受損じ、蹌めく機みに又市が小鬢をはすって頭へ少し切込まれたが、又....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
、その悪党を切ってしまえ」 役「畏まって候」 と抜刀の両人、文治の後より鋭く切掛けました。其の時早く文治は前に押えた腕を捩上げ、同役|二人が振下す刀の下へ突....
パンドラの匣」より 著者:太宰治
夜の睡眠の時以外は、ベッドに掛蒲団を用いる事を絶対に許さない。昼は、毛布も何も一切掛けずに、ただ寝巻を着たままでベッドの上にごろ寝をしているのだが、慣れると清潔....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
云々《うんぬん》。 三諸山《みもろやま》から吹いて来る朝風の涼しさに、勅使殿や切掛杉《きりかけすぎ》にたかっていた鳩《はと》は、濡《しめ》っぽい羽ばたきの音を....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
開始し、イタリーもその驥尾に附した。平和に対する世界の努力を、暴力的に破壊させる切掛《きっかけ》を合図し合うための同盟を結んだ三国は、西に東に兇暴な力を揮い始め....
鏡心灯語 抄」より 著者:与謝野晶子
る大正維新の転機が到来したことの吉兆である気がしてならぬ。国民はこの政界の颶風を切掛に瞭然と目を覚し、全力を緊張させて久しくだらけていた公私の生活を振粛しようと....
姑と嫁について」より 著者:与謝野晶子
工学士一家の傷ましい悲劇は一段落が附こうとしているのである。しかし私はこの事件を切掛にして更にいろいろの感想が胸に浮ぶ。 同じ悲劇の種は、姑と嫁のある日本の家....