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切望
「切望〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
切望の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
し》当事者のために夫人の便宜《べんぎ》を考慮するに吝《やぶさ》かならざらんことを
切望するものなり。……」
しかし少くとも常子だけは半年ばかりたった後《のち》、....
「船医の立場」より 著者:菊池寛
の心は躍り上るような歓喜を感ずる。私は提督閣下が、この青年の請に耳をかさんことを
切望するものです」 まだ三十を越して間もないゲビスは、若い瞳を輝かし、卓を軽く....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
原因である。有志の方々が東西古今の戦争史により、更に広く総合的に研究されることを
切望する。必ず私と同一結論に達することを信ずるものである。 過去数百年は白人の....
「蠅男」より 著者:海野十三
悪魔の牙に噛みくだかれようとしているのだ。罪の父はただひと目、御身の顔を見たいと
切望するが、その願いも今はもう空しき夢と諦めなければならないのかもしれない、噫!....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
個人を忘れる習慣が作られた。収集家は一時期あるいは一派を説明する資料を得んことを
切望して、ただ一個の傑作がよく、一定の時期あるいは一派のいかなる多数の凡俗な作に....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
はあなたが新渡戸先生の宗教に赴かれないで、ドストエフスキーの宗教に入られることを
切望するのである。あなたと肩を並べて卒業すべかりし私は、一年遅れ、また一年遅れる....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
さらしたいと考えておるのでありますから、この点お忘れなく、御両所の不断の御骨折を
切望いたします」 儼然といい放って、「火の玉」少尉は廻れ右をして帰っていった。....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
れも読者が名称などに捕えられず、活眼を開いて、この貴重なる一章を味読されんことを
切望する。 第十一章 審神の要訣 問『あなた方の所説は、甚だ合理的と....
「演劇への入口」より 著者:岸田国士
巻の書物が、「演劇への入口」であって、「演劇に関する講演会場の入口」でないことを
切望する。....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
て、あたかも生きているあいだは武侠の精神のおかげで敢えて請おうとしなかった助命を
切望しているように見えた。 恍惚となったイカバッドは、こんなことを空想しながら....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
いうべからず。大方の君子、一日も早くこれが理を究めて、かの迷信者を諭されんことを
切望の至りにたえざるなり。 この言にても知らるるごとく、コックリは児女輩の遊戯....
「感想」より 著者:北大路魯山人
、どんどん移りゆく現実の世界に解されていこうなどとは、てんで望んではいない。私が
切望しているのは、どうか自分の柄にあったことを一途にしていきたいというだけなので....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
、護憲、民主、中立政権にしてはじめて実行しうると思います。 諸君の積極的支持を
切望します。 ――おわり――....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
が胸を打つらしく、至る処に悲痛な歎きが見出される。ある時は夫人の後を追うて、死を
切望するらしい文字もあった。私は小田切さんを知っているだけに、彼の心中を思って涙....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ちろんのこと、政治・経済等に関心を有する一般の人士も、軍事につき研究されることを
切望して止まないのである。 満州問題で国際連盟の総会に出張したときに、ある日ジ....