» 切疵

「切疵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

切疵の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
に被った帽子、それで顔の大半はかくされていますが、左の目の下から頬へかけて大きな切疵の跡があって、そのためでしょう口が少し曲っているんです。どうも人相のよくない....
鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
だろうか、ぼろ洋服に破れた毛編のジャケツを素肌に着ていた。鼻から耳へかけて大きな切疵のあとがあった。 「起きろ!」 本田はナイフを握りしめて怒鳴った。男は流し....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
って暫く待っていると、やがて松吉が急ぎ足で帰って来た。 「親分。案の通り、金造は切疵のくすりを買って行きました。金創いっさいの妙薬という煉薬だそうで……」 勇....
南国太平記」より 著者:直木三十五
、埋まったりや、数万艘、二引両、四目結、左巴《ひだりともえ》に、筋違い、打身に、切疵、肩の凝り、これなん、逆賊尊氏の兵船。えんや、やっこらさっと、漕いできたあ。....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
医者の来診を待つ可し。或は高き処から落ちて気絶したる者あらば酒か焼酎を呑ませ、又切疵ならば取敢えず消毒綿を以て縛り置く位にして、其外に余計の工夫は無用なり。或人....