» 切盛

「切盛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

切盛の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
の神様のお世話に預かることは数限りもございませぬが、ただ産土の神様は言わば万事の切盛りをなさる総受附のようなもので、実際の仕事には皆それぞれ専門の神様が控えて居....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
り源次郎を忍ばせる趣向で、殿様のお泊番の時には此処から忍んで来るのだが、奥向きの切盛は万事妾の國がする事ゆえ、誰も此の様子を知る者は絶えてありません。今日しも七....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
違うと云うので、色の黒い下婢が一人附いて居ります。年は三十一二で其の下婢が万事|切盛を致して居ります。 治「あゝ好い女だな」 と治平は起上り、頻りと彼の女の顔....
」より 著者:島崎藤村
命の頃は、手代としてその下に働いていたが、今はこの人が薬方を預って、一切のことを切盛している。旧い橋本の家はこの若い番頭の力で主に支えられて来たようなもので有っ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
共、自分たちの実子に対しても、こまかな心づかいなどしない方で、いつも商売や家庭の切盛にかまけている方だった。だから、あたりまえなら、誠吉は、他の子供たちにくらべ....
縮図」より 著者:徳田秋声
い強靱さがあり、家を外にして飛び歩きがちな放浪癖の父親と反対に辛抱づよく、世帯の切盛りに忠実であった。父親が馬の年なら彼女はきっと牛で、彼は気の荒い駄々ッ児なか....
」より 著者:徳田秋声
の日の気分に紛らされて来たことが、一層心苦しかった。その間にも、お今は自分の手で切盛りをする世帯の楽しさや、人妻としての自分の矜りなどを、時々心に描いていた。財....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の安否、それから宿屋の主人に向って善後策の交渉――そんなことを、いちいちこれから切盛りをしなくてはならないと、雄々しくも心を決めて、寝巻一着を恥かしいとも思わず....
私の貞操観」より 著者:与謝野晶子
から大人びている所があった。投げやりな父に代り病身な母を助けて店の事を殆ど一人で切盛したためもあるが、歴史や文学書に親んだので早く人情を解し、忙しく暮す中にも幾....