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切線
「切線〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
切線の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れが諸遊星とその衛星とになった、というのである(第二十一図)。このようにほとんど
切線的な衝突が実際に起り得るものだということは次の事実からも考えられた。すなわち....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
た。そして、目前の惨事に、最初から現われてきた事象を整理して、その曲線に、一本の
切線を引こうと試みた。――第一、演奏者中にレヴェズがいないという事だ。(しかし、....
「木魂」より 著者:夢野久作
……俺はどうしてコンナ処に立ち佇まっているのだろう……踏
切線路の中央に突立って、自分の足下をボンヤリ見詰めているのだろう……汽車が来たら....
「科学論」より 著者:戸坂潤
アジーの最も雄弁な代表者の一人であるが、併しブルジョアジーの進歩の向上線に沿って
切線の上に乗っている人物ではない。彼は、すでにブルジョアジーと戦わねばならなくな....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
処の性格であるであろう。 歴史的全体が描く歴史的運動の曲線の各点に於て、性格は
切線として理解せられる。或る一点に立ちながら而も他の点に固有な
切線の方向を追求し....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
レオンに征服されたドイツ――そこにはヘーゲルが生きていた――とは、全くその発展の
切線方向を異にしているのを見ねばならぬ。かしこにはドイツ新興資本主義の隆々たる前....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
場合には、目標からの引力などとは関係なく、車輪が地についているその瞬間々々の方向
切線に沿った押す力か圧力か(之は大衆や客観的事情の力だ)だけを問題にすればよい。....
「恐怖の季節」より 著者:三好十郎
場合にも、その中で彼は彼自身の自我の問題を処理している。表現は「他」と「我」との
切線の上にうち立てられている。別の言葉で言えば客体と主体がぶち当って燃えたところ....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
迷いであったろうか?──ふたたび港から風が吹きつけてきた。ここは丘の上だから風は
切線の方向に吹きぬける。ヒイーッ、ヒイーッ、すすり泣きはふたたび足もといちめんに....