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切込み
「切込み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
切込みの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
中でスラリと引抜き、
新「この糞たわけめが」
と浴せかけましたから、肩先深く
切込みました。
三
新左衞門は少しもそれが目に入らぬと見え....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
殿はリセリウ街から馬車に乗たと仰有ッた様でしたが」倉子は一言の返事無し、余は益々
切込みて充分に問詰んとするに、何故か目科は此時邪魔を入れ「詰らぬ事を問い給うな、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
はそこへ手を当ててみると、何かの刃物でズーッと横に筋が切り込まれてあります。その
切込みはまだそんなに深くはありませんでしたけれど、退引《のっぴき》ならぬ破牢の極....
「寛永相合傘」より 著者:林不忘
?」 「しかし、」甚吾がつづける。「しかし、刃文《もよう》と言い、さまで古からぬ
切込みのあんばいと言い、何とあってもここは粟田口、しかも国光あたりと踏むが、まず....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
発の鉄砲|丸に当っても何程の事あるべき、踏込んで敵を討たずに置くべきやと、ふいに
切込み、卑怯だと云いながら喧嘩龜藏の腕を切り落しました。龜藏は孝助が鉄砲に恐れて....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
又市が小鬢をはすって頭へ少し切込まれたが、又市は覚えの腕前返す刀に典藏が肱の辺へ
切込みますと、典藏は驚き、抜刀を持ちながらばら/\/\/\山から駈下りました。傳....
「もくねじ」より 著者:海野十三
んだ。ところがこんな出来損いのが交っていやがる。見掛けは綺麗なんだけれど、螺旋の
切込み方が滅茶苦茶だ。どうしてこんなものが出来たのかなあ」 「どれどれ」 と、....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
り有体に申上げろ」 友之助は暫く考えて居りましたが、 友「へえ、大伴の屋敷へ
切込みまして、家内四人の者を殺害いたしましたるは全く私に相違ございません、へえ遺....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
…。 その正面に、これも慣れぬ腰付で正坐しているのはベカンコー面の赤猪口兵衛。
切込みだらけの鬚と月代を撫でまわしながら相手と同じくらいに痛み入っている様子……....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
らないのだ。二人は息せききって二段ずつ一跨ぎに駈け上った。二階も同じ造りである。
切込みの角行燈が、ぽつんと人影のない長廊下を照らして、どの部屋も眠っているらしく....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
ボの小屋は、下湯島村から一里の、切立ったような山の半腹にあるので、根深き岩の裾を
切込み、僅かに半坪ほど食い込ましてあとの半坪は虚空に突出してある。極めて小さな、....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
がいざ入札になって割り込んだのが私である。私は入札者の申合わせを無視して、山陽の
切込み炭百斤を斤三十一円五十銭の正価で入札、全量を落札した。入札の会場ははちの巣....