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「刊本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

刊本の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
らない。まず第一に書庫の復興を計らなければならない。 父祖の代から伝わっている刊本写本五十余種、その大部分は回収の見込みはない。父が晩年の日記十二冊、わたし自....
読書法」より 著者:戸坂潤
あまり重大視しないブック・レヴューが珍しくない。東京其の他でこそ、店頭で自由に新刊本を手に取って見ることが出来るが、地方読者はこういう風にジャーナリズムずれする....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
見て、後に役に立ちそうなものをボツボツ買っておけるからだ。 大抵の出版業者は新刊本がその場で売れることを当然としている。実際、数カ月前に出た本は、もう新本屋の....
『井伏鱒二選集』後記」より 著者:太宰治
好きで、暑中休暇に東京のそれぞれの学校から田舎の生家に帰って来る時、さまざまの新刊本を持参し、そうして夏の夜、何やら文学論みたいなものをたたかわしていた。 久....
世界的」より 著者:太宰治
界文化の中心になるかも知れぬ。冗談を言っているのではない。 先日、或る外国の新刊本をひらいてみたら、僕の友人の写真が出ているのを見て、おどろいた。日本の代表的....
「良書普及運動」に寄せて」より 著者:中井正一
に公民館の図書部、更に各官庁の機構の中にその組織網をもたなくてはならない。 新刊本については、国立国会図書館の印刷カードをこれに付することによって、整理の人手....
書籍の風俗」より 著者:恩地孝四郎
。数から云っても、教科書類のこの方式のものを加えたら、相当な量であろう、が一般公刊本にあっては極めて少数がそれであるのみである。そして本の綴装といえば、殆ど大部....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ある。 井岡冽《いおかれつ》纂述の『毛詩名物質疑《もうしめいぶつしつぎ》』(未刊本)巻之三、※の条下に、「※通名御柳寛保年中夾竹桃ト同時ニ始テ渡ル甚活シ易シ其....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
いないからそれほど好きではなかったろう。事実また、外曾祖父の遺物中には馬琴の外は刊本にも写本にも小説は一冊もなかった。ただ馬琴の作は上記以外自ら謄写したものが二....
芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
』というのと同じい。内田五観の『古今算鑑』などいう書物も同じく奉納の算題を集めた刊本である。この種の刊行物は少なくなかった。 写本類では諸所の算額を集めて編纂....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
に幸い幾らも保存されたのであるが、他の人達の流派はほとんど後世に存続しないので、刊本以外の著述は一、二の例外は別としてほとんど伝わっていない。もしそれが伝わって....
十番雑記」より 著者:岡本綺堂
らない。先ず第一に書庫の復興を計らなければならない。 父祖の代から伝わっている刊本写本五十余種、その大部分は回収の見込みはない。父が晩年の日記十二冊、わたし自....
間人考」より 著者:喜田貞吉
次に古事記欽明天皇の条に、皇女間人穴太部王というお方があり、その「間人」を寛永板刊本には「マヒト」と訓じ、中臣連胤蔵古写本には「ハシヒト」と読ませてある。そして....
解説」より 著者:原田義人
授は、断片遺稿の短編『村の学校教師』の原文批判において、約二八〇個所ほどの原稿と刊本とのちがいを指摘している。これらはわれわれ外国人にとってはニュアンスのちがい....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
西行の『山家集』・定家の『拾遺愚草』・家隆の『壬二集』を六家集といい、江戸時代の刊本もあり、『続国歌大観』『国歌大系』にも入っているが、中でも『拾遺愚草』は佐佐....