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「刎頸の友〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

刎頸の友の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
いので有名であったので、「デーモンとピシアス」という語は、漢語における管鮑の交、刎頸の友、莫逆の友即ち親友を意味すること、「ジーキルとハイド」が二重性格を意味す....
愛の問題(夫婦愛)」より 著者:倉田百三
、自由な、地味なしんみの、愛に深まっていく。恋愛よりも、親の愛、腹心の味方の愛、刎頸の友の愛に近いものになる。そして背き去ることのできない、見捨てることのできな....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
れがしは、蒲生浪人の赤壁八十馬、という者。ごぞんじないか、塙団右衛門、あれとは、刎頸の友で、共に他日を期している仲。また今、大坂城での錚々たる一方の将、薄田隼人....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
れは今になっても、分らない謎です」 「あれも関ヶ原の敗北者の一人、石田|治部とは刎頸の友だった大谷|刑部の家中で、溝口信濃という人間じゃ」 「げっ、では、お尋ね....
三国志」より 著者:吉川英治
んで有名な李司馬のお若い奥様をご存じでいらっしゃいましょ」 「李※様と良人とは、刎頸の友ですから、私も、あの夫人とは親しくしておりますが」 「だから夫人様は、ほ....
三国志」より 著者:吉川英治
を読む手もふるえてばかりいた。 「よく見たがよい、朱褒の書中にも、高定と雍※とは刎頸の友ゆえ、油断あるなと、忠言してあろうが。――それを以てもこの首の偽首なるこ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
かも打ち明けた。十年の知盟と交わすように、酒杯をかたむけ合い、たとえ半夜ながら、刎頸の友を契ッた仲ではないか。 その道誉は、どうしたのだ。どこにいるのだ。 ....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
して置くならば、春山の人物観も至極気が楽になる気がする。それを、晩年莫逆の友とか刎頸の友とか重くしすぎると、私にはどうもこの人の禅林における業績と人間的な光彩が....
大岡越前」より 著者:吉川英治
で、役所を罷め、奉行所の外にあって、堀留の五人組強盗の巣を探索しているもう一名の刎頸の友――山本左右太の便りこそ、朝に夕に、こう二人が、いわず語らず、待ちぬいて....