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「刑事部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

刑事部の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
若杉裁判長」より 著者:菊池寛
△△△地方裁判所の、刑事部の裁判長をしている、判事|若杉浩三《わかすぎこうぞう》氏は若い時、かなり敬....
党生活者」より 著者:小林多喜二
三日間朝から夜まで打《ぶ》ッ続けに七八人掛りで拷問をされた。両手を後に縛ったまゝ刑事部屋の天井に吊《つる》し上げられ、下からその拷問係が竹刀で殴ぐりつけた。彼が....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
んです」(東京郊外、渋谷町鶯谷アパートにて) 「大江山警部。年齢三十七歳。警視庁刑事部捜査課長。在職満十年。今回|省線電車内に起りたる殺人事件は、本職を始め警視....
ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
だけを獲物に、そのまま引返したのだった。 警視庁から捜査課長大江山警部などの、刑事部首脳が駆けつけてくるまでの帆村荘六は、滑稽な惨めさに封鎖されていた。 「外....
あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
初の事件は……なんでも、芝神明の生姜市の頃でしたから、九月の彼岸前でしたかな……刑事部の二号法廷で、ちょっとした窃盗事件の公判がはじまったんです。 ……被告人....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
ら腕を組んだ。 朧げながら支倉の旧悪を調べ上げた石子刑事は久々で署へ出勤した。刑事部屋には窓越しに快い朝日が差していた。 「ふん」 逐一話を聞いた根岸刑事は....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
つて戻つて来た。 藤枝も林田も私も、応接間に待つていると本庁の捜査課長はじめ、刑事部の人々を先頭に六、七人の人達がはいつて来た。藤枝、林田共にこれらの人々と懇....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
ればならない甚《はなは》だ重大刑事事件であります。果《はた》して然《しか》らば、刑事部捜査課長たる足下《そっか》が当然陣頭に立って捜査せらるべき筋合のものである....
社会時評」より 著者:戸坂潤
追々明朗になって行くということだ。警視庁では管下の警察署を明朗化すために、追々「刑事部屋」の改造に着手することになった。「刑事室」の名に相応わしいように、椅子・....
ジロリの女」より 著者:坂口安吾
の挨拶の言葉すらも、なかったのである。私はふりむきもしなかった。 ほどへて私は刑事部屋で、一人の刑事にこう頼んでいた。 「ねむらせて下さい。一時間でいいのです....
切捨御免」より 著者:坂口安吾
が、自分は真犯人だと思っている、と断言しているのは当然だと思ったにひきかえ、藤田刑事部長が、たぶん真犯人ではない、と否定し、たゞ疑点の釈明をもとめるため出頭をも....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
来れ、税務署の怨霊。バットを小脇に、夜明けまで見張っていた。 隣家には伊東署の刑事部長が住んでいる。つまり伊東きってのホンモノの名探偵が住んでいるのだ。 私....
陳情書」より 著者:西尾正
見当も付きませんが、翌日眼を寤《さま》した所が、閣下よ、A警察署なのであります。刑事部屋へ呼び出されますと、黒い服を着た男が茫乎して居る私に姓名と住所を訊き糺し....
純情狸」より 著者:佐藤垢石
なんと責めても怪漢は、一言も口を開かない。 拷問にかけえ。 これは、この頃の刑事部屋の風景と、ひどく彷彿としている。 怪漢の膝へ、重い大谷石を乗せて置いて....
黒猫十三」より 著者:大倉燁子
に本庄と十三はすっかり親しくなっていた。話は多く黒猫ミミーについてであった。 「刑事部長さんから、護身用に頂いたの。恐い人に出会った時には、この猫を打つけてやる....