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列伝
「列伝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
列伝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
も醜怪な悪相をしていたからと云って、心まで悪人だとは極っていない。史記の仲尼弟子
列伝中に孔子が、「吾言を以て人を取り之を宰予に失う。貌を以て人を取り之を子羽に失....
「学生時代」より 著者:幸田露伴
でも十分間も先生を煩わすと云うのは無い位でした。それで、「誰某は偉い奴だ、史記の
列伝丈を百日間でスッカリ読み明らめた」というような噂が塾の中で立つと、「ナニ乃公....
「李陵」より 著者:中島敦
五百字が完成したのは、すでに武帝《ぶてい》の崩御《ほうぎょ》に近いころであった。
列伝《れつでん》第七十|太史公《たいしこう》自序の最後の筆を擱《お》いたとき、司....
「浴槽の花嫁」より 著者:牧逸馬
の意味で、その間の心理的消息を説明してあますところない。実際このスミスは、多殺者
列伝の中でも第一位に推《お》されるべき傑物《けつぶつ》だ。その細心いたらざるなき....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
であって、本格的な思想の列に加わるべきものでもなく、まして本格的な生活内容として
列伝されるべきものでもない。シェストーフが注目に値いし又知られるに値いすることは....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
時代 パンフレット事件及び風害対策 高等警察及び冷害対策 試験地獄礼讃 免職教授
列伝 ギャング狩り 膨脹するわが日本 大学・官吏・警察 八大政綱の弁護 思想....
「明治大正美人追憶」より 著者:長谷川時雨
りまかれたという挿話《そうわ》ももっている。 さて、駈足《かけあし》になって、
列伝のように名だけをならべるが、京都の老妓|中西君尾《なかにしきみお》は、井上侯....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
公羽左衛門が愛読するらしく「面白くてためになる」日本の娯楽雑誌――幕末剣客・妖婦
列伝・成功秘訣・名士訓話等々満載――が二、三投げ出してあるきり、ここばかりはなつ....
「ピタゴラスと豆」より 著者:寺田寅彦
じピタゴラスが豆のために命を失ったという話がディオゲネス・ライルチオスの『哲学者
列伝』の中に伝えられている。 このえらい哲学者が日常堅く守っていた色々の戒律の....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
前が正しくないと話が脱線する」と。これは本来極めて注意すべきことで、伝記の名前は
列伝、自伝、内伝、外伝、別伝、家伝、小伝などとずいぶん蒼蝿いほどたくさんあるが、....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
を会得《えとく》し得ぬ。 外に強き人と内に強き人 僕は好んでプルタークの『英雄
列伝』を読む、読んでいるあいだに古代の英雄豪傑の勇気|凛然《りんぜん》たること、....
「江木欣々女史」より 著者:長谷川時雨
は、こちらがお書きになってらっしゃるから、いけないけれど――」 と、画伯夫人は、
列伝体のものを、欣々女史の名で集めて残したらよかろうということを、しきりに勧めた....
「梅雨晴」より 著者:永井荷風
たのであろうか。子の著『猿論語』、『酒行脚《さけあんぎゃ》』、『裏店《うらだな》
列伝』、『烏牙庵漫筆《うがあんまんぴつ》』、皆酔中に筆を駆《か》ったものである。....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
をしないで初老を迎えたのだから、その間に焦燥し憂悶したのは尤もで、『大日本史歌人
列伝』に、性狂燥で進取に急だと書いてあるのは事実であるにしても同情のない言であっ....
「性に関するアイヌの習俗」より 著者:河野広道
、ゆめゆめ褌を忘れるまいぞ、と昔の酋長が物語った。 (知里真志保――アイヌおばけ
列伝(三) 北海道郷土研究会々報 No. 4 より) 自分の性器を露出してはい....