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列強
「列強〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
列強の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
う成語位、無意味を極めているものはない。尚武は国際的|奢侈《しゃし》である。現に
列強は軍備の為に大金を費しているではないか? 若《も》し「勤倹尚武」と言うことも....
「ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
であった。リエージュの要塞もひそかに動員をして、弾薬の補充を行った。が、誰も欧州
列強の間の協約の効力を十分に信じて、ベルギーの中立が絶対に安全であることを信じて....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
心細いことであろうという気がした。そうして外国映画や絵入り雑誌の挿し絵で見る欧米
列強の飛行隊の壮観を思い浮かべ、一方ではまたわが国の海軍飛行機のあまりにも頻繁な....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
ろうと想像したものは一人も無かった。戦争を予期しても日本が大勝利を得て一躍世界の
列強に伍すようになると想像したものは一人も無かった。それを反対にいつかは
列強の餌....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
のと見え、他をしらべても、中国軍人の勇敢さについては一行半句も出て居らず、ただ、
列強の対中援助のことだけが、くどくどと書いてあるばかりだった。 9 「....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
、われわれは一刻もはやく知りたいのだ。部内から軍人などをえらんで向こうへやると、
列強のスパイにすぐ気どられてしまう。だが君のように、こっちと従来関係のなかった人....
「流線間諜」より 著者:海野十三
画の破天荒な重大性からみて、日本帝国は直ちに立って宣戦布告をするだろうし、同時に
列強としても某国を人道上の大敵として即時に共同戦線を張らなければならないことにな....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
神から流れ出たものだというのである(「日本精神に関する一考察」)。今日では、一頃
列強と呼ばれたブルジョア諸国が支那分割を夢みた場合のような植民政策は実行不能にな....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
て、有っているということを意味する。日本の資本主義が今日他のどのような一等国乃至
列強と較べても劣ってはいないと考えられるような世界的水準にまで発達しているにも拘....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ウティな微笑を忘れないだろう。 Y氏。K造船所の飛行機技師長。口角泡をとばして
列強航空力の優劣を討議し、つねに正確に悲憤|慷慨におわる。独逸へ行かれるのだそう....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
ともあるものがじつに卑怯千万な話であったが、当時我が政府の外交に当る人々は、欧州
列強に対し甚だ弱気で全く受身であったから、こんな侮蔑的要求をも拒否することが出来....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ならん。東洋の片隅に小さくなって蹲踞まってるなら知らず、聊かでも頭角を出せば直ぐ
列強の圧迫を受ける。白人聯合して日本に迫るというような事が今後ないとは限らん。そ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
す。実例は最近にあり、まだ人々の記憶になまなましく残っているはずです。ヨーロッパ
列強中でも遙かに群を抜いて実力も権勢もある王さまが、どんな目に遭ったか。あのよう....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
も知れぬ。それ故にモルトケ戦略の鵜呑みが国家を救ったとも言える。しかし今日、世界
列強が日本を嫉視している時代となっては、正しくその真相を捉え根底ある計画の下に国....