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列挙
「列挙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
列挙の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
広に地味な襟飾《ネクタイ》をした彼の服装も、世紀末《せいきまつ》の芸術家の名前を
列挙するのが、不思議なほど、素朴に出来上っていた。
「何だか私、御話を伺っている....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
びただ》しい数《すう》に上る事でございましょう。
私はさし当り、これ以上実例を
列挙して、貴重なる閣下の時間を浪費おさせ申そうとは致しますまい。ただ、閣下は、こ....
「奴隷根性論」より 著者:大杉栄
使いするために、幾多の奴隷を殺す。 六 僕はあまりに馬鹿馬鹿しい事実を
列挙して来た。今時こんなことを言って、何のためになるのかと思われるような、ベラポ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
誤謬を示すものである。それで私がここで精霊の所説に関するスウェデンボルクの報告を
列挙したのは、ただ当時の学者が宇宙系をどういうふうに考えていたかを示すためであっ....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
なる者暴雨|流潦の経る所に遇うがごとし(九) 第四章はもっぱら茶器の二十四種を
列挙してこれについての記述であって、風炉(一〇)に始まり、これらのすべての道具を....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
前ニ研究ニ着手シ、一先ズ完成ヲミタル「長期性時限爆弾」ニ関スルモノニシテ、左記ニ
列挙シアル十二個ノ物件ハ、イズレモ来ル十二月二十六日ヲ以テ、満十五年ノ時限満期ニ....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
れ、一般の人にも記憶されているに過ぎない。 五 団十郎の円朝物 以上
列挙したところに拠ると、大劇場で円朝物を上演したのは、ほとんど五代目菊五郎の一手....
「馬妖記」より 著者:岡本綺堂
と甚七をあわせて、七人の者が残されたわけである。 「馬妖記」にはその七人の姓名が
列挙してある。それは伊丹弥次兵衛正恒、穂積権九郎宗重、熊谷小五八照賢、鞍手助左衛....
「税所敦子孝養図」より 著者:上村松園
夫篤之氏の没後、薩摩に下って姑に仕え、その孝養ぶりは非常なもので、ここでいちいち
列挙するまでもなく、身をすてて、ただひたすらに姑につかえ、自らをかえりみなかった....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
四、五の人の力のみによったわけではない。しかしその中の主要なる人物を挙ぐれば先刻
列挙した人々がまず念頭に浮ぶのであるが、これらの人々の努力と苦心とによってまたさ....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
歴史を説こうとはしない。しかしこの物語の順序として、もう少し歴史上の主なる事件を
列挙して置く必要がある。足利兄弟の和睦はふたたび破れて、さきの勝利者であった直義....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
わち人為的妖怪もしくは故意的妖怪なること疑いなし。 よって、今試みにその証跡を
列挙せんに、第一、かの口笛のごとき怪声は、いかにもいずこよりともなく発しきたりて....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
くとも知り得べきものであろうという疑いが起きてきます。 今、その事情の二、三を
列挙してみますると、例えば、人の死する時刻をはかってみると、夜半以後に多いようで....
「西航日録」より 著者:井上円了
頭跣足、一見たちまち蛮人に接するの思いをなす。もしその迷信にいたりては、いちいち
列挙し難し。恒河の濁水をもって最上神聖なるものとし、いかなる不潔不浄もひとたびこ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
りする事が一切出来なくなってしまった。私は特に注意すべき業績についてだけ、ここに
列挙して置きたい。 その第一は、第四節|西行の処に関している。そこには当時とし....