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初出
「初出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
初出の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みちのく」より 著者:岡本かの子
ょう》するようだ」 東北の町々にこういう風評が立った。だいぶ以前から四郎は、最
初出現したS――の城下町にも飽《あ》いて、五六里|距《へだた》った新興の市へ遊び....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
らあ。さあ、駕籠《かご》だッ」 二丁並べて松の内正月二日の初荷の町を、われらも
初出とばかり、ひたひたといっさん走り。しかも、目ざしたところは浅草の奥山のたった....
「自転車日記」より 著者:夏目漱石
するの義なり、去るほどにその格好《かっこう》たるやあたかも疝気持《せんきもち》が
初出《でぞめ》に梯子乗《はしごのり》を演ずるがごとく、吾ながら乗るという字を濫用....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
明されるか。 併し科学的理論は云うまでもなく理論の体系に基くのである。一定の端
初出発さえ与えられればあとは論理の単なる整合をたよりにして、諸考察や実証的諸事実....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い設けぬ道庵先生の武勇のほどを見ると、そっくり返らないわけにはゆきません。 最
初出発の時、あの青竹へ商売物の匙をくっつけたのは、何のおまじないかと思案に余り、....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ベルモントをはじめ重立った闘牛士は、一時|溜りへ引っ込んで行く。 あとには、最
初出来るだけ牛を怒らせる役―― Veronica ――の若手が五人、素手に、おの....
「土の中からの話」より 著者:坂口安吾
」 女は馬鹿みたいにアハハアハハと笑った。和尚はてれて、ひきさがってきた。 (
初出誌不詳)....
「国枝史郎氏の人物と作品」より 著者:小酒井不木
たが、これも、まさに発表さるべき作品にはや魅せられた証拠だと思って頂きたい。 (
初出不明)....
「誤った鑑定」より 著者:小酒井不木
も静かになって来ました。これから、あついコーヒーでも一杯のみましょうか……」 (
初出不明)....
「恐ろしき贈物」より 著者:小酒井不木
いった英文豪チョーサーの言は、科学探偵の時代にも立派に通用することがわかる。 (
初出不明)....
「五色蟹」より 著者:岡本綺堂
、君はあの女をなんとか思っていたのか。」 田宮は黙って溜め息をついていた。 (
初出不明)....
「申訳」より 著者:永井荷風
せず万事を山本さんに一任して事を済ませたのは、万一博文館が訴訟を提起した場合、当
初出版の証人として木曜会会員の出廷を余儀なくせしむるに至らむ事を僕は憚った故であ....
「わが母を語る」より 著者:上村松園
申すのでしたが、私が十五歳の時、東京に開かれた内国勧業博覧会に、〈四季美人図〉を
初出品しましたら、丁度、来遊されていた英国の皇子コンノート殿下のお目にとまり、お....
「想い出」より 著者:上村松園
居りまするが、十六の時、第三回内国勧業博覧会に松年先生の御勧めで〈四季美人図〉を
初出品致しまして、思いがけなく一等褒状を得、剰え、その時御来朝の英国のコンノート....
「耳香水」より 著者:大倉燁子
ちに彼女であると断定を下すわけにはまいりませんが、私が往来で見た女給風の女は、最
初出逢ッた時、恐しく、苦しげな息遣いをしていました。重病人か、さもなくば恐しい出....