初盆[語句情報] »
初盆
「初盆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
初盆の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜の靴」より 著者:横光利一
んだ牛車を運び、駅からの真直ぐな路を往ったり来たりしている。麻疹で亡くした子供の
初盆をすませたばかりの頬に、鬚がのびている。若い嫁は柔順に壁土を足でこね、ひたひ....
「夏の花」より 著者:原民喜
と思った。ポケットには仏壇からとり出した線香が一束あった。八月十五日は妻にとって
初盆《にいぼん》にあたるのだが、それまでこのふるさとの街が無事かどうかは疑わしか....
「入梅」より 著者:久坂葉子
りの作衛の後姿を何度もみた。だんだんやせほそってさびしそうであった。 おはるの
初盆がすぎてまもなく、神戸に作衛を連れ帰った私は、邸をうりはらい郊外へ移りすんだ....
「奇怪な話」より 著者:豊島与志雄
と、やたらに愉快になって、笑い歌い踊り、疲れて倒れるまでは止まない。また、故人の
初盆に一家揃って写真をとったところ、一同の後ろ上方に、ぼんやり白いものがあるので....