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「判じる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

判じるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
》の方から提灯《ちょうちん》をつけた男がレールの上を伝ってこっちへ来る。話し声で判じると三、四人らしい。提灯の影は踏切から土手下へ隠れて、孟宗藪の下を通る時は、....
旅愁」より 著者:横光利一
ま立っていた。枯草の中にぽつりと尖がっている、無愛想な灯台形の白い小箱が、運命を判じるアンテナのように底気味悪く見え、その声を運んで来るものまでが、ただの科学的....
南国太平記」より 著者:直木三十五
焔が、ぱっと立っていた。 「声は?」 「悪声《あくじょう》」 それは、焔の音を判じるのであった。 煙と、異臭とが、部屋の中で、渦巻いた。お由羅は右手で、蛇....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ようだ。知ることと、行うこととは違う。利口な人間は知りたがるし、知っていて正邪を判じる力があり、敢て悪を行わぬところに美点はあるかも知れないが、単に知らぬという....