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判る
「判る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
判るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浜菊」より 著者:伊藤左千夫
っては居るが月が上ったと見え、雲がほんのり白らんで、朧気《おぼろげ》に庭の様子が
判る。狭い庭で軒に迫る木立の匂い、苔《こけ》の匂い、予は現実を忘るるばかりに、よ....
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
球の人類よりやや劣っているらしいことは地球のほうがロケットを先に飛ばしたことでも
判ると思うが、しかし数百キロの高空でロケットをぶんどる力のあるところからみると、....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
存するのを知っている。然し道徳性と道徳とが全く異った観念であるのは、誰でも容易に
判る筈だ。私に取っては、道徳の内容の変化するのは少しも不思議ではない。又困ること....
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
間挨拶を待ってくれということが言えるか。明日じゅうに判らぬことが、二日延べたとて
判る道理があんめい。そんな人をばかにしたような言を人様にいえるか、いやとも応とも....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
国は彼の前に召出されて、善にもあれ悪にもあれ彼等が現世に在りて為ししことに就て審
判るるのである、而して彼は悪人に対し大命を発して言い給うのである、「我れ嘗て汝等....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
、助かろうとして逃げた。竹花中尉には、熊内中尉の恐ろしい決心のほどが、ハッキリと
判るのだった。 実は二人の間には、こんな訳があるのだった。二人は元々K県出の、....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
の娑婆に生れて来て居ても、人間じゃ無えと云うんだ。 お前っちは字を読むからには
判るだろう。人間で善をして居る奴があるかい。馬鹿野郎、ばちあたり。旨い汁を嘗めっ....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
さるのですか。もしもこんなに暗くなかったら、お前さんが私を眺めているということが
判るのですが……。そう、どうも私を見ているような気がしますがね。なぜ私を見つめて....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
であります。 それにしても右の所謂『小櫻姫』とは何人か? 本文をお読みになれば
判る通り、この女性こそは相州三浦新井城主の嫡男荒次郎義光の奥方として相当世に知ら....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
皆特色がある。で、私には筆蹟だけ一瞥すれば、それが何者の通信であるかが、はっきり
判るようになった。 『他界の居住者中には、直接私の手を使うことができず、レクタア....
「眉の記」より 著者:上村松園
ん素姓のことは眉をみるまでもなく、その人の髪や帯その他のきこなしを一見しただけで
判るには判ったのであるが…… もっとも今の女性でも、眉の形でそのひとがどのよう....
「不周山」より 著者:井上紅梅
さいものどもは、顔を色々に変えることができるのだということが判ったので、何か他の
判るような答えを訊こうとした。 「人心、古のようでなく、康囘貪婪飽くなく、天位を....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ある事実を知るのには、充分満足するまでやって見ることを必要とした。それですっかり
判ると、その次にはこれを他の事実と結んで考えようと苦心した。実験室の引出しの内に....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
括して分類していいと思う。氷柱を利用する場合の一例は前に挙げたからこの意味はよく
判るだろうと思う。ドアには錠がおりていて窓は犯人が忍び込むには狭すぎる、而も被害....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
ていた。ところで病状はだんだん悪化するばかりだ。再び快方に向くかどうかがはっきり
判るのも今後のことだ。これは僕の腹部の病気いかんによることに相違ない。腹の方はほ....