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判例
「判例〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
判例の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夢の殺人」より 著者:浜尾四郎
るし》であるか、之が君等に判然とわかるか。本書第百二十八頁に、大審院の下した所の
判例がある。ちゃんとその点は
判例を以って説明してある。円タクで来た諸君に問おう、....
「彼は誰を殺したか」より 著者:浜尾四郎
。伯爵、あなたは子爵某が過って人を轢殺して三年の体刑になると思いますか、今までの
判例を見れは直ぐ判ることです。之は半年の間狙いに狙った刹那がそういう最悪の瞬間と....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
殖えて来た。
藤枝真太郎なんかはまさにその類で、ゲーテの全集の前にいつのまにか
判例集が並べられ、イタリー語の辞書などはどこかの隅に入れられて六法全書がはばをき....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
は高等裁判所の判事総長に進み、貴族にも列せられたほどの人であって、その判決には、
判例として有名なものが多いのは、英法を学ぶ者のよく知るところである。 未だバリ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
請願でなかったことを悲しむ理由はどこにもないだろう。最近そうした処置を合法化した
判例もあるとかという話しだ。 そこで歎願の形式を持った減刑要請は、二十四日の陸....
「科学的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
度と批判的態度との区別も顔を出すのだが、その問題は別にして、とに角この「大審院的
判例」は、それ自身は科学的な引用には値いしない。抑々科学的な合理性を守るためにし....
「探偵物語の処女作」より 著者:黒岩涙香
官であって、私は子供の時から、色々裁判に関することを見もし、聞きもして、能く「誤
判例」などを読んで、悪人で有った者が死後には善人で有ったり、或は善人だと思って居....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
す。 一二 法学者としての私の主張は、これを具体的にいうと結局「
判例法主義」(case law)にくるのです。多数の判決例の上に現われた個々の具....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
害が慰藉料になるか、どうか、これは問題のあるところだろうと思うが、私は現行法律の
判例を知らないから、法的に何とも判断はできない。 判決によると、訴訟費用はこれ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
長に煙をふきはじめる。 北番所の例繰方《れいくりかた》で、奉行の下にいて刑律や
判例をしらべる役だが、ろくろく出勤もせず、番所から持ち出した例帳や捕物控などを読....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
の大晦日の夕方まででもおつきあいいたしますが、なにしろ手前は奉行所の例繰方。古い
判例をひっくり返すよりほか、いっこうに能のない男。おまけに剣術のほうはからっきし....
「小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
が自然に実現されていることを私は感じたのです。先ほども申しました学生のもっている
判例集には判決の事実がそのまま書いてある。それをよく読んでくる。そうして討論をす....
「法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
出てくるのではない法が別にあるということがしばしば書かれている。 その一つは「
判例法」であるが、従来一般の考え方によると、裁判は法令により法令を解釈するによっ....
「「プラーゲ旋風」の話」より 著者:山下博章
等、其の権利を対抗する場合には、登録しなくともよいと云うことは、古くからの大審院
判例であって、昭和七年の七月九日にも同様な
判例が出ている。 土地や家屋の登記に....
「審判」より 著者:カフカフランツ
局の決定は公開されませんし、それは裁判官にも近づきがたいものなので、そのため昔の
判例についてはただ伝説が残っているだけなんです。こうした伝説はもちろんほんとうの....