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判断
「判断〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
判断の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
いんぎん》にこう言葉を継《つ》いだ。
「いえ、それも勿論強いて先生から、是非の御
判断を伺わなくてはならないと申す訳ではございません。ただ、私がこの年になりますま....
「春」より 著者:芥川竜之介
安い軽蔑《けいべつ》を感じた。彼はこちらを眺めたなり、礼をしたものかしないものか
判断に迷っているらしかった。その妙に落ち着かない容子《ようす》は確かに恋愛だのロ....
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
す。名前ですか? 名前は、――さあ、それは明かして好《い》いかどうか、わたしにも
判断はつきません。ある男の魂のために、――あるいは「ぽうろ」と云う日本人のために....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
男の夢を見た二三日|後《のち》、お蓮は銭湯《せんとう》に行った帰りに、ふと「身上
判断《みのうえはんだん》、玄象道人《げんしょうどうじん》」と云う旗が、ある格子戸....
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
燐寸《マッチ》の火をおもむろにパイプへ移しながら、
「さあ、それはあなた自身の御
判断に任せるよりほかはありますまい。が、ともかくもこの麻利耶《マリヤ》観音には、....
「路上」より 著者:芥川竜之介
故今までこんな事を黙っていたのだろうと考えた。が、それは彼自身にも偶然か故意か、
判断がつけられなかった。
二十
プラットフォオムの上には例....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
には存外もう知られている事かも知れない。
本間さんはこの話をした時に、「真偽の
判断は聞く人の自由です」と云った。本間さんさえ主張しないものを、僕は勿論主張する....
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
の主だけに何ごとによらず、家来任《けらいまか》せということをしない。みずからある
判断を下《くだ》し、みずからその実行を命じないうちは心を安んじないと云う風である....
「或る女」より 著者:有島武郎
らめいて、その目は鋭く輝いたり涙ぐんだりしていた。木村は電火にでも打たれたように
判断力を失って、一部始終をぼんやりと聞いていた。言葉だけにもどこまでも冷静な調子....
「或る女」より 著者:有島武郎
解の中にいるんなら聞かせてください。僕はこんな重大な事を一方口《いっぽうぐち》で
判断したくはありませんから」
と話を結んで古藤は悲しいような表情をして葉子を見....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
なるためには充分すぎるほどなのだが、それだけの才能があるかどうかという事になると
判断のしようが無くなる。もちろんおれに絵のかき方を教えてくれた人もなければ、おれ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の緊張はいつでも過去と未来とを現在に引きよせるではないか。その時伝説によって私は
判断されずに、私が伝説を
判断する。又私の理想は近々と現在の私に這入りこんで来て、....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
た。これは単なる偶然か、それとも幽冥の世界からのとりなしか、神ならぬ身には容易に
判断し得る限りではありません。 最後に一|言して置きたいのは筆録の責任者として....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
個の人格者としてのモーゼスも、又|間然する所がなかった。公平で、正直で、謙遜で、
判断力に富んでいると同時に、又絶大の同情心にも富んでいた。彼はいかなる懐疑者、煩....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
、単独強行採決がなされた。これにたいして国民は起って、解散総選挙によって主権者の
判断をまつべきだととなえ、あの強行採決をそのまま確定してしまっては、憲法の大原則....