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「別て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

別ての前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
最も高尚なものとするのは、我輩文明人の常である、左れば染色上の嗜好より人の文野を別てば、白色|若しくは水色等を愛する者は最も文化したるもので、青色だの紅色だの又....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
全な時でも、そんな事は※にも出さないほどだ。それが出来るくらいなら、もう疾くに離別てしまったに違いない。うむ、お貞、どうだ、それとも見棄てて、離縁が出来るか。」....
天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
細身の大小、草履を穿いた四郎の姿は、天の成せる麗質と相俟って往来の人々の眼を欷て別ても若い女などは立ち止まって見たり振り返って眺めたり去り難い様子を見せるのでし....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
の歌は男の歌か女の歌か、略解も古義も女の歌として居り、「夫の旅別の其際もかなし、別て末に思はむも悲しといふ也」(略解)とあるが、却って男の歌として解し易いようで....
関牧塲創業記事」より 著者:関寛
喰する時は、珍く味あるを何れも喜んで喰するによりて、大に経済上に於て益あり。予は別て草餅を好むを以て日々の喰料とせり。亦久しく貯えて長く用ゆるには、煮て干し上げ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
夫が、 「若衆《わかいしゅ》さん、お前さんはどこから来なすった」 今度はなお特別ていねいに、さん附けであります。与八は答えました、 「はい、はい、恵林寺の和尚....
旗岡巡査」より 著者:吉川英治
「ア……何だ、町の婚礼ですか」 「どうせ、今宵かぎり、この国の人とも山河とも訣別てゆくおまえだから、知らないものならいうまいと思ったが、気づいたからは審に話そ....