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別封
「別封〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
別封の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
大阪サロン編輯部、高橋安二郎。太宰先生。」 「前略。しつれい申します。玉稿、本日
別封書留にてお送りいたしました。むかしの同僚、高橋安二郎君が、このごろ病気がいけ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
は結論を挙げるだけに止めて置こう。布地に関する鑑定は次の如くである。 鑑定
別封第一 片側は濃き納戸地に茶色の模様ある友禅モスリン地片側は黒色の毛繻子地より....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
「あ、乃舅だな」 壮夫はちょいといずまいを直して、封を切り、なかを出せば落つる
別封。 「これは浪さんのだ――ふむ、お変わりもないと見える……はははは滑稽をおっ....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
きおり候。 いよいよ怪しと存ぜしまま、その白粉を摘み取り、自宅へ持ち帰り候が、
別封をもってお眼にかけし物こそ、その白粉にござ候。 かくて翌日と相成るや、金一....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
等現在のはお送りしあとは丸善に注文しました。貴方の方から御注文であった本の目録は
別封でお送りいたしましょう。これはこれとして。今年の春は、本が三冊も出て、傍らも....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
のですもの。
この間うちから一度かいて見たいと思っていることがあります、それは
別封で。この手紙十七日につくように。窓からヒラヒラと舞いこむおとずれになるように....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
文の末にこういう意味のことが書き添えてあった。 もしこの無心聞き済み無く候はば、
別封にいたし置候一通を披見なさるべく候、御聞きとどけ下され候はば、右の
別封は御開....
「泡盛物語」より 著者:佐藤垢石
柄を是非必要に感じ、貴台の所在につき百方尋ね居たる有様に御座候。事業の目論見書は
別封にて御送り申上げ置き侯共、御一議の上、小生に御協力給わる御気持を以って至急御....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
ると少々答える故、ちょっと様子を伺った上に致そうかと逡巡仕る也。魯庵氏への紹介状
別封差上候間御使可被下候。まずは用事まで。匆々。頓首。 十月十八日金 ....