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「別派〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

別派の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ておけやい、若ェ者だもの、些ァ虫もつくべいや。此は此爺さんのズボラ哲学である。差別派からは感心は出来ぬが、中に大なる信仰と真理がある。 甲吉が嬶をもらう。其は....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
同様である。そういうものになると探偵小説はほんとうの「実験文学」とは違った一つの別派を形成するとも言われるであろう。そういうこしらえ物でなくて、実際にあった事件....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、進路を見つけようとした潮流はよくわかる。 それと前後して、以上の三流とは全く別派の流れをなして来たものに、初代岡本美根太夫がある。 もとは江戸の人で、新内....
細木香以」より 著者:森鴎外
千種庵川口|霜翁の後を襲いで、二世千種庵と云う。一中節の名は都一閑斎である。後に別派を立てて宇治紫文と更め、池の端に住んだのがこの人である。竜池は当時北渓に席画....
寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
、新門のいう話なぞはまるで初めから取合わず、この興行の仕舞まで渡りをつけないで、別派の見世物として取扱われていたのでした。 それから次には伊井蓉峰の親父さんの....
ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
ブラマン》のうちである学者は生産の婆羅を採り、他の人々は温容の美須奴に走り、また別派は、破壊の大王《マハ・デヴァ》である邪魔に就いて言いようのない苛行《かぎょう....
剣侠」より 著者:国枝史郎
て来、家へ帰れば以前通り、百姓や杣夫として生活するという――普通の十三香具師とは別派の、秩父香具師の一団であった。 この日もどこかの市を目掛け親しい者だけで組....
寄席行灯」より 著者:正岡容
る春の夜、街はもう堀江の木の花おどりの噂でソロソロ春らしく浮き立っていた。私は今別派をたてて上方落語のために苦闘している笑福亭枝鶴(今の松鶴)と南のある酒場で飲....
早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
いた大師匠について神道無念流の奥儀をきわめたのだからたまらない。無念流は神道流の別派で正流を天心正伝神道流と言い、下総《しもうさ》香取郡《かとりぐん》飯篠村《い....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
?」 「――名はいいますまい、売ッ子ですよ。私たちのお弟子なかまではありません。別派、学校側の花形で、あなたのお友だちの方に――わかりまして……私を、私をよ、嫁....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、一令いつでも弑逆したてまつるための支度であるまいか」 「それはあり得る」 分別派もそれはみとめて。 「したが、ここで無謀なまねをしたら、よい口実を敵に与える....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
う。しかし皮細工をやらぬものは、その身が穢れているとの念が少かった為に、穢多とは別派のものとして遺ったのでありましょう。 産所や夙以外に、河原者というのがまた....