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「利他主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

利他主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
と、露悪家同志がお互いに不便を感じてくる。その不便がだんだん高じて極端に達した時利他主義がまた復活する。それがまた形式に流れて腐敗するとまた利己主義に帰参する。....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
放射するエネルギーである代りに吸引するエネルギーである。 他のためにする行為を利他主義といい、己れのためにする行為を利己主義というのなら、その用語は正当である....
青年」より 著者:森鴎外
なれば、個人主義には相違ないね。個人主義は個人主義だが、ここに君の云う利己主義と利他主義との岐路がある。利己主義の側はニイチェの悪い一面が代表している。例の権威....
学生と教養」より 著者:倉田百三
ときには誰しも一応は利己主義に帰著するくらいのものである。むしろここから反転して利他主義に飛躍するのが道筋ともいえる。リップスの感情移入の説はそのよき弾機であろ....